建具は、設置場所によって、それぞれ名称があることをご存じでしょうか?
一般的に建具というと「引き戸」や「開き戸」など、部屋の出入り口に付いているものを連想されることでしょう。
ところが実際は、建物の外回り、建物の内部、建物の収納部分、建物の外構でそれぞれ別の建具として存在しています。
では建具は、設置場所によって一体どんな名称で呼ばれているのでしょうか。
今回は、建具とは何か・外回り出入り口建具・外回り窓建具・内部建具・収納建具・外構建具 の6点についてわかりやすくご紹介します。
建具とは何か?
建具とは、一般的に空間を仕切るために、主に開口部に設置された枠や戸のことです。
開口部とは、窓やドアなどの出入り口のことです。
建具の特徴
建具には、次の3つの特徴があります。
・建具とは、一般的に建物の開口部に設置してある仕切りが目的の枠や戸のこと
・建具には、人・モノ・光・音・空気・匂い・視線の移動や遮断する機能がある
・建具は設置場所によって「外回り出入り口建具・外回り窓建具・内部建具・収納建具・外構建具」などの5つに大きく分かれる
外回り出入り口建具とは?
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2022/08/玄関ドア2.jpg)
外回り出入り口建具とは、建物の外部から内部へ人が出入りすることを目的とした建具のことです。
通称「出入り口建具」ともいいます。
外回り出入り口建具の特徴
外回り出入り口建具には、次の3つの特徴があります。
・外回り出入り口建具には、外部からの訪問者を最も多く受け入れる場所であることから、通常見栄えが良いデザインの建具が選ばれる
・外回り出入り口建具には、住人の不在時や夜間には、不審者の侵入を絶対に許さないように特に防犯機能が高い建具が選ばれる
・外回り出入り口建具の周辺には、表札・郵便ポスト・インターフォン・宅配ボックス・監視カメラなど、訪問者とのコミュニケーションツール・ストレージボックスが設置される
外回り出入り口建具の種類
外回り出入り口建具には、次の建具があります。
・玄関ドア
・勝手口ドア
玄関ドアを選ぶポイント
こちらでは外回り出入り口建具の中から、玄関ドアを選ぶポイントについてお伝えします。
玄関ドアを選ぶポイントは「住宅の顔に、合っている玄関ドアを選ぶこと」です。
玄関ドアを単体で選ぶのではなく、住宅のイメージに合った玄関ドアを選びましょう。
玄関ドアは、建具の中でも特にバリエーションが多く、初心者には選ぶ難易度が高い建具です。
もし自分で選べない時には、遠慮なく建具屋さんからのアドバイスを聞いてみることをおすすめします。
外回り窓建具とは?
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2022/08/窓.jpg)
外回り窓建具とは、建物の外壁に設置してある全ての「窓」のことです。
通称「窓建具」ともいいます。
外回り窓建具の特徴
外回り窓建具には、次の3つの特徴があります。
・外回り窓建具には、外部から明るい太陽光・新鮮な空気を室内に取り入れ、住人の健康を向上させる役目がある
・外回り窓建具には、周囲の美しい景色を室内に取り入れ、住人の心を癒す役目がある
・外回り窓建具に、雨戸・窓シャッター・網戸などを設置することで、窓の安全を守り、室内に虫やホコリの侵入を許さず、住人の生活を快適にする役目がある
外回り窓建具の種類
外回り窓建具には、次の建具があります。
・掃き出し窓
・腰高窓
・ひじ掛け窓
掃き出し窓を選ぶポイント
こちらでは外回り窓建具の中から、掃き出し窓を選ぶポイントをお伝えします。
掃き出し窓を選ぶポイントは「防犯機能が高い掃き出し窓を選ぶこと」です。
理由は、一般的に掃き出し窓は、1階の庭前やウッドデッキ前、2階のベランダ前に設置されることが大半です。
この場所は、いずれも人の出入りがしやすい場所です。
住人の出入りがしやすいということは、逆に侵入者の出入りもしやすい場所ということです。
そのため、ノーマルなものよりも、防犯ガラス付き、補助錠付きで、外部からの侵入が難しい掃き出し窓を選ぶことをおすすめします。
内部建具とは?
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2022/08/引き戸レール.jpg)
内部建具とは、建物内部の部屋を仕切る建具のことです。
通称「室内建具」ともいいます。
内部建具の特徴
内部建具には、次の3つの特徴があります。
・内部建具を設置することで、建物内の部屋と部屋を仕切ることができる
・内部建具で部屋を仕切ることで、冷暖房の効き目を高めることができる
・内部建具で各部屋を閉じることで、部屋の利用者のプライベートを守ることができる
内部建具の種類
内部建具には、次の種類があります。
・障子
・ふすま
・浴室ドア(折れ戸など)
・トイレの開き戸
・寝室の引き戸
浴室ドアを選ぶポイント
こちらでは内部建具の中から、浴室ドアを選ぶポイントをお伝えします。
浴室ドアを選ぶポイントは「黒カビがつきにくく、掃除がしやすい浴室ドアを選ぶこと」です。
一般的に浴室は毎日お湯や水を使っている場所です。
そのため黒カビが発生しやすい環境にあります。
当然、浴室ドアも長く使っているうちに黒カビが発生します。
この時、掃除がしにくい形をしていると、時間がかかったり、掃除をする気がなくなります。
できるだけ黒カビがつきにくく、掃除がしやすい浴室ドアを選ぶことをおすすめします。
収納建具とは?
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2022/08/クローゼット.jpg)
収納建具とは、収納スペース用に設置された建具のことです。
収納建具の特徴
収納建具には、次の3つの特徴があります。
・収納建具は、生活スペースと収納スペースを区切る建具である
・収納建具には、主に折れ戸が採用されやすい
・居室の中に、間仕切り壁を造り、収納建具を取り付けるだけで、簡単に収納スペースを造ることができる
収納建具の種類
収納建具には、次の建具があります。
・クローゼット建具
・押し入れ建具
・物置建具
・下駄箱
クローゼット建具を選ぶポイント
こちらでは収納建具の中から、クローゼット建具を選ぶポイントについてお伝えします。
クローゼット建具を選ぶポイントは「収納スペース内が見やすいクローゼット建具を選ぶこと」です。
クローゼット建具は、主に「折れ戸」か「引き戸」のどちらかが大半です。
折れ戸を開くと、クローゼット内全体を見渡すことができます。
それに対し引き戸を開いても、左右どちらか一方しか見渡すことができません。
もし、クローゼット内全体を見渡しながら服選びをしたいなら折れ戸がおすすめです。
外構建具とは?
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2022/08/フェンス.jpg)
外構建具とは、一般的には敷地を仕切るための建具のことです。
ただし、広い意味ではエクステリアも対象になります。
エクステリアとは、カーポートやウッドデッキのように、居住はできないが、住人の暮しを効率的にスタイリッシュにサポートするための外構設備のことです。
外構建具の特徴
外構建具には、次の3つの特徴があります。
・外構建具とは、基本的には住宅間の敷地を区切り、境界線の表示機能を持つ建具のこと
・外構建具は、外構工事に関係することから、外構工事業者が設置の担当をすることが多い
・外構建具は、建物以外の敷地の全てが対象になるので、種類がかなり多い
外構建具の種類
外構建具には、次の建具があります。
・フェンス
・門扉
・門柱
・ウッドデッキ
・カーポート
フェンスを選ぶポイント
こちらでは外構建具の中から、フェンスを選ぶポイントをお伝えします。
フェンスを選ぶポイントは「簡単には敷地内に侵入できないと思わせるフェンスを選ぶこと」です。
隣人・周囲の人・侵入者にとって、心に何の気兼ねもなく入ってこられるフェンスは良くありません。
治安が良い場所であれば、問題ありませんが、治安が悪い場所だとやがてトラブルが起こることがあります。
他人に、簡単に敷地内に侵入できないと思わせる防犯効果が高いフェンスを選ぶことをおすすめします。
まとめ
今回は、建具とは何か・外回り出入り口建具・外回り窓建具・内部建具・収納建具・外構建具 の6点についてご紹介しました。
今回ご紹介したように、設置場所で分かれる建具の種類はかなり多いです。
建具に詳しくないと、選ぶことは簡単ではありません。
もし現在、建具のことでお悩みであれば、ぜひ一度建具の専門業者にお問い合わせすることをおすすめします。
しっかりとしたアドバイスをしてくれます。
![](https://kumamoto.madomise.com/wp-content/uploads/2023/01/pf.jpg)
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。