アクリルについてこのようなお悩みはありませんか?
「アクリルとは?」
「アクリルとプラスチックは同じ?」
「違いはどんな部分にある?」
アクリルはプラスチックのような見た目をしていますが、どのような違いがあるのかご存知ですか?
アクリルとプラスチックを比較して選ぶケースもありますが、それぞれには異なる特徴があるため、どのような特徴を持っているのか知っておくことが大切です。
本記事では、アクリルとプラスチックの特徴や違いについて詳しく解説します。
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アクリルとプラスチックは同じ?

結論から申し上げますと、アクリルはプラスチックのなかのひとつとして分類されていますが、プラスチックとは異なる素材として扱われることが多いです。
アクリルは「ポリメチルメタクリレート(PMMA)」という樹脂の一種から作られる素材となっており、”有機ガラス”と呼ばれることもあります。
一方でプラスチックは石油由来の合成樹脂の総称を指し、「ポリエチレン」・「ポリ塩化ビニル」・「ポリプロピレン」・「ポリスチレン」・「ABS樹脂」などの素材から作られます。
プラスチックの種類は100種類以上あるとも言われていますが、一般的にはペットボトルに使用される「ポリエチレンテレフタレート(PET)」や、カップ麺の蓋や洗剤のボトルなどに使用される「ポリエチレン(PE)」を”ペットボトル”と呼ぶケースが多いです。
そして、アクリルに使用されている「ポリメチルメタクリレート(PMMA)」は、消防法による第4類危険物 第1石油類に指定されている通り、石油由来の合成樹脂ですので、アクリルはプラスチックの種類のなかのひとつということになります。
また、プラスチックは熱可塑性(ねつかそせい)樹脂と熱硬化性(ねつこうかせい)樹脂の2種類に大きく分けることができますが、アクリルは熱可塑性樹脂に分類されます。
このように、アクリルは厳密にいうとプラスチックに含まれる素材ですが、一般的なプラスチックとは異なる素材として扱われることが多いのです。
アクリルとプラスチックの特徴
ここでは、アクリルとプラスチックのそれぞれの特徴について詳しく解説します。
1.アクリルの特徴
アクリルは高い透明性と優れた耐衝撃性を持つ素材です。
そのため、ガラスの代用として利用されたり、他にもメガネレンズや水槽、テーブル、外壁材などにも使用されています。
また、アクリルは以下の表の通りに分類することができます。
アクリルの種類 | 特徴 |
キャスト板 | 原料を型に流し込んで固めた板状のアクリルです。透明度が高く、傷が付きにくいのが特徴です。 |
押出版 | 原料を高温で溶かして、金型から押し出して成形した板状のアクリルです。キャスト板よりも安価ですが、透明度や耐衝撃性は劣ります。 |
射出成形品 | 原料を高温で溶かして金型に射出して成形した製品です。複雑な形状を作ることができますが、キャスト板や押出板よりも高価です。 |
ビーズ | 原料を小さな粒状に成形したものです。接着剤を使って接着したり、溶かして成形したりすることができます。 |
2.プラスチックの特徴
先ほどもお伝えしたとおり、プラスチックは種類が豊富にあるため、種類によって特徴は異なりますが、軽量・加工しやすい、安い、電気絶縁性に優れているなどの特徴があります。
アクリルとプラスチックの違い

アクリルとプラスチックの主な違いは以下の通りです。
- 素材の違い
- 光線透過率の違い
- 強度の違い
- 加工性の違い
- 価格の違い
- 燃焼性の違い
それぞれの違いについて、以下で詳しく解説します。
1.素材の違い
アクリルは「ポリメチルメタクリレート(PMMA)」という樹脂の一種から作られる素材、プラスチックは石油由来の合成樹脂の総称を指し、「ポリエチレン」・「ポリ塩化ビニル」・「ポリプロピレン」・「ポリスチレン」・「ABS樹脂」などの素材から作られるという違いがあります。
2.光線透過率の違い
アクリルとプラスチックの透明度は大きく異なります。
アクリルの光線透過率は93%となっており、92%という高い透明度を誇るガラスよりも高い数値となっています。
一方でプラスチックは、「ポリエチレンテレフタレート(PET)」の透明度は87%ほど、「ポリエチレン(PE)」は透明度が低く半透明になることの多い素材であるというように、素材によって光線透過率は大きく異なります。
とはいえ、アクリルはプラスチックの中でもトップクラスの透明度を誇っているため、プラスチックよりアクリルのほうが光線透過率が高いと考えておきましょう。
3.強度の違い
アクリルはペットボトルの中でも高い強度を兼ね備えており、ガラスと比べると10倍〜16倍ほどの強度を持っていると言われています。
一方でペットボトルはアクリルよりも強度の低い素材がほとんどです。
4.加工性の違い
ペットボトルには熱を加えても形状が変化することのない「熱硬化性樹脂」と熱を加えることで成形することのできる「熱可塑性樹脂」に分けることができます。
アクリルは、「熱可塑性樹脂」ですので、加工しやすく、一般的な「熱可塑性樹脂」のペットボトルと同等と言えるでしょう。
5.価格の違い
一般的なペットボトルよりもアクリルのほうが価格が高いことが多いです。
アクリル板の100mm×100mmの費用相場は3,000円前後ですが、ポリエチレンテレフタレートの板は100mm×100mmでも1,000円前後〜が費用相場となっています。
要とは異なる両者ですが、アクリルのほうが値段が高いということを覚えておきましょう。
6.燃焼性の違い
プラスチック自体燃えやすい素材ですが、アクリルのほうが若干燃えやすいという特徴があります。
アクリルとプラスチックの違いの比較まとめ表
アクリルとプラスチックの違いについて、以下の比較表にまとめました。
アクリルとプラスチックのどちらを選ぼうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
アクリル | プラスチック | |
素材 | ポリメチルメタクリレート(PMMA) | 「ポリエチレン」・「ポリ塩化ビニル」・「ポリプロピレン」・「ポリスチレン」・「ABS樹脂」など100種類以上 |
光線透過率 | 非常に高い | 高い素材が多い |
強度 | 非常に高い | 高い |
加工性 | しやすい | 熱可塑性樹脂はしやすい |
価格 | 高い | 安い |
燃焼性 | 燃えやすい | 燃えにくい |
まとめ
本記事では、アクリルとプラスチックの特徴や違いについて詳しく解説しました。
お伝えしたとおり、アクリルはプラスチックの一種ですが、一般的にアクリルをプラスチックとして扱うことはなく、”アクリル”という素材として扱われます。
プラスチックに関しても、100種類以上あるものの「ポリエチレンテレフタレート(PET)」や「ポリエチレン(PE)」を”プラスチック”と指すことが多いです。
そのため、アクリルとプラスチックには大きな特徴の違いがありますし、アクリルの比較対象となることの多いガラスとも大きな違いがあります。
ぜひ本記事を参考にしてアクリルの特徴をチェックしてみてください。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。