防寒対策について、このような悩みはありませんか?
「雨戸は防寒対策になるの?」
「雨戸が防寒対策になる理由を知りたい」
「雨戸の防寒対策を効果的にする方法を知りたい」
雨戸と同じような目的で使用されるシャッターは防寒対策に効果的だというイメージがあるものの、雨戸に防寒対策があるのかどうか分からないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、窓周辺の防寒対策の仕組みを理解すれば、雨戸がどれだけ防寒対策に効果的なのかわかるはずです。
本記事では、雨戸が防寒対策になる理由やさらに防寒性を高める方法について詳しく解説します。
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雨戸は防寒対策になるのか?
結論から申し上げますと、雨戸を設置することで防寒対策になります。
防寒対策としては、断熱性能の高い窓ガラスを使用することや、樹脂サッシのような熱伝導率の低いサッシを使用するなど、さまざまな防寒対策がありますが、雨戸を閉めることでも高い防寒対策になるのです。
そもそも、窓から冷気が侵入してくる(熱が出ていく)割合は6割ほどとなっているため、室内を暖かく快適に過ごすためには窓周辺の防寒対策が欠かせません。
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」という記事によると、室内の暖房の熱が部屋の外に逃げてしまう割合がもっとも高い項目が窓という結果になっています。
熱が逃げる項目の内訳と割合は下記の通りです。
・屋根:5%
・換気:15%
・外壁:15%
・床:7%
・窓(開口部):58%
このように、窓から熱が出て行かないようにするためにも、雨戸を設置するなどの防寒対策が大切なのです。
また、建材業界最大手のリクシルも雨戸の防寒については以下のように公開しています。
”冬に雨戸やシャッターを閉めることは窓から逃げる熱の量を低減させる効果があります。
シャッターや雨戸を閉めることで冬の冷たい空気と窓の間に空気の層ができ、冷気の侵入を抑えることができます。”(出典:LIXIL「猛暑・厳しい寒さ対策には窓の断熱が大切!夏・冬別に断熱方法を解説」)
雨戸が防寒対策に効果的な理由
ここまで雨戸は防寒対策に効果があるということをお伝えしましたが、実は雨戸自体は断熱性能は高くありません。
それでも雨戸が防寒対策に効果的な理由は、雨戸を閉めることで窓ガラス雨戸の間に空気層ができるからです。
防寒対策をするためには冷気を室内に入れないように対策する必要がありますが、この熱の伝えやすさを表す「熱伝導率」が重要となりますが、空気は熱伝導率が非常に低い物質であるため、冷気を室内に入れないためには空気をうまく活用する必要があるのです。
空気の熱伝導率の低さは、窓周辺の建材のなかでも”熱伝導率が低く断熱性が高い”と言われている木材や樹脂よりも低くなっています。
窓周辺の建材の熱伝導率は以下の通りです。
材質名 | 熱伝導率(W/m・ K) |
アルミニウム | 221 |
鉄 | 84 |
ガラス | 1.00 |
樹脂 | 0.17 |
木材 | 0.12 |
空気 | 0.024 |
このように、空気は窓周辺の建材に比べて熱伝導率がかなり低く、0期をシャットダウンできる効果があるのです。
窓周辺の空気層は、窓ガラスとカーテンの間にもできますが、空気が流れ出るスペースが多いため、冷気を防ぐためには十分とはいえませんが、窓ガラスと雨戸の間に空気層を作ることで、冷気を大幅に防ぐことができるため、カーテンと窓ガラスの間の空気層がさらに効果的に機能します。
雨戸の防寒性をさらに高める方法
雨戸の防寒性をさらに高める方法は以下の通りです。
- 断熱性能の高い雨戸にする
- 断熱性能の高い窓ガラスにする
- 断熱性能の高い窓サッシにする
- 断熱性能の高いカーテンを設置する
それぞれの方法について、以下で詳しく解説します。
1.断熱性能の高い雨戸にする
雨戸を設置するだけでも防寒対策は効果がありますが、ウレタン断熱材などを本体に組み込んだ雨戸はさらに防寒対策に最適です。
一般的な雨戸は、窓ガラスと雨戸の間の空気層ができることによって防寒対策をすることができますが、雨戸本体が冷えてしまうと空気層の空気も冷えてしまい効果的な防寒対策ができないこともあります。
しかし、雨戸本体が断熱性が高い場合、空気層の空気が冷えにくくなるのです。
2.断熱性能の高い窓ガラスにする
窓ガラスのなかでも断熱性能が高いと言われているのは、複層ガラスやトリプルガラスと呼ばれる、ガラスを複数枚組み合わせたタイプの窓ガラスです。
窓ガラスと窓ガラスの間に空気層やアルゴンガス層を作ることで断熱性能を高めています。
雨戸の内側に断熱性の高い窓ガラスを設置することで、より防寒対策には効果があります。
3.断熱性能の高い窓サッシにする
一般的に使用されているアルミサッシは断熱性能が非常に低いため、断熱性能の高いアルミ樹脂複合サッシやオール樹脂サッシにすると、高い断熱性能があります。
先ほどもお伝えしたとおり、樹脂は非常に断熱性能が高いため、室内側に設置することで防寒対策としても効果的です。
また、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシは、窓ガラスに複合ガラスが採用されていることが多いため、サッシにこだわることが重要となります。
4.断熱性能の高いカーテンを設置する
カーテンの中には断熱性に優れた「断熱カーテン」と呼ばれる商品も多いため、そのようなカーテンにすることで防寒対策をすることができます。
断熱カーテンには、一般的なカーテンレールに設置するタイプはもちろん、チェーンを引いて開閉する「ロールタイプ」や部屋を仕切るために使用される「間仕切りタイプ」などがあるため、環境に応じて選ぶといいでしょう。
カーテンでしっかりと防寒対策をするためには、室内にできるだけ空気が流れてこないようにすることが大切です。
そのため、窓のサイズに適切なサイズのカーテンを選ぶことはもちろん、できるだけスキマを作らないためにマグネットで固定するタイプを検討することもおすすめです。
まとめ
本記事では、雨戸が防寒対策になる理由やさらに防寒性を高める方法について詳しく解説しました。
雨戸を閉めることで、窓ガラスと雨戸の間に熱伝導率の低い空気の層ができるため、防寒対策に効果があることが基本的な仕組みです。
ただし、雨戸のスキマから冷たい空気が侵入してくることもあるでしょうし、空気層の空気が冷えてしまいサッシを通して室内に冷気が侵入してきてしまうなど、必ずしも雨戸を設置したからといって防寒対策を万全にすることができないこともあります。
そのため、本記事で紹介したように雨戸を断熱性能の高い製品にリフォームしたり、窓ガラス・窓サッシを断熱性能の高い製品に変える、断熱カーテンを設置するなど、いい靴かの防寒対策を組み合わせることで高い防寒対策をすることができます。
ぜひ本記事を参考にして、雨戸で防寒対策をしてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。