本日は網入りガラスを交換した施工実績の現場写真を掲載いたします。お客様から、網入りガラスは高いので別にガラスに出来ないのか?と聞かれましたのでその点についてもお伝え出来ればと思います。
こちらの記事では
・網りガラスの施工方法
・網入りガラスの必要性
・網入りガラスは別のガラスに代替できるのか?
以上について説明して行きます。
熊本市中央区のガラス屋です。ガラス割れでお困りの方はお気軽にご相談下さい!見積り無料で対応しています、詳しくは専用ページをご確認お願いいたします!
網りガラス交換施工方法(現場写真)
早速ですが、網入りガラスの施工写真となります。網入りガラスはマンションに多く使われているガラスですが今回は2階建ての戸建て住宅で使用されていました。
ひび割れが発生している網入りガラスの写真です。

FIX窓という動かない窓に設置されています。このタイプの窓には”押縁”という外す事の出来る枠でガラスが落ちない様に固定されています。その為、ガラス交換の際には、押縁を見つけてその部材を取り外さなければガラス交換が出来ません。押縁はネジで固定されている物もあれば、はめ込み式となっていて一見どの部分が外れるか分かりにくい物もあります。切れ目がありますので専門業者が見れば確認出来ますが、仕組みが分からなければ探し当てる事は困難だと思います。

押縁を外して網入りガラスを撤去しました。屋外から撮影した写真になります。

網入りガラスはバックアップと言われるスポンジ状の素材で仮固定され、ガラスとサッシの押さえはコーキングで行います。ガラスを撤去する場合は押縁を外す以外にもコーキングをカットする作業も行います。ガラスを撤去した直後は上の写真の様に、白いバックアップ材とコーキングの切れカスが少々散乱しますが、後程綺麗に片づけますのでご安心下さい。

新しい網りいガラスを建て付けました。ガラスに貼り付いているのはガラス吸盤です。FIX窓のガラス交換では、ガラスを枠に入れ込む時に手でガラスの端を持つことができません。その為、吸盤を持ち手とし、ガラスの建付けを行います。回りの黄色っぽいラインはマスキングテープです。コーキングを充填する際の養生テープとなります。

ガラスとサッシを押さえるコーキングをしっかり充填しました。コーキング充填は意外に難しく、慣れない人が行うと、色々な箇所にコーキングがベタベタと付いて汚してしまいます。業者の腕の見せどころとなります。

はい。網入りガラスの交換作業完了です。
網入りガラスの必要性
網入りガラスの印象はどの様なものでしょうか?丈夫そうですよね。防犯ガラスとして誤認されている方もいますが防犯ガラスはまた違ったガラスで合わせガラスの事を指します。では、網入りガラスとはどの様な目的・必要性で設置されているのでしょうか?
実際にガラスの厚みが6.8mmと分厚いガラスなので丈夫ではあります。名前の通り、ガラス内部には網、つまり金属のワイヤーが入っている特徴があります。この網のお陰で、仮にガラスが割れてしまっても、そう易々と割れ落ちない、滑落しないのです。そのため、防火設備として、延焼を防ぐ目的で使用される役割があります。
防火地域や準防火地域においては建築基準法で、以下の様に定められています。
(防火地域及び準防火地域内の建築物)
第61条
防火地域又は準防火地域内にある建築物は、その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火戸その他の政令で定める防火設備を設け、かつ、壁、柱、床その他の建築物の部分及び当該防火設備を通常の火災による周囲への延焼を防止するためにこれらに必要とされる性能に関して防火地域及び準防火地域の別並びに建築物の規模に応じて政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものとしなければならない。ただし、門又は塀で、高さ2m以下のもの又は準防火地域内にある建築物(木造建築物等を除く。)に附属するものについては、この限りでない。
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ここに書かれている事を分かりやすくお伝えすると、外壁の開口部とは、いわゆる窓やドアの事です。その部分に防火設備を設置しなければなりません。防火設備とは、網入りガラスなど政令で定められた基準に適合されるもの、または、国土交通大臣が認定された商品と言う事が書かれています。
この様に、網入りガラスの設置は法令での決まりであり勝手に変更してはいけないのです。
網入りガラスは別のガラスに代替できるのか?
では、網入りガラスを絶対に取付けないとダメなのか?網が入っていると外を見る時に見にくいし、物々しく感じる方もいらっしゃるかと思います。基本的にマンション等集合住宅では勝手に取替えるのはNGです。窓は共有部分になりますので管理組合などの許可が必要となります。今回の様な戸建ての持ち家であれば、自分で決定できるので代替品に取替える事も可能です。
その際は日本板硝子の「パイロクリアJ」を検討されてはいかがでしょうか?メーカーのサイトによると、この商品は告示の例示仕様として使用可能な耐熱強化ガラスとなっています。詳しくはメーカーサイトをご確認下さい。具体的に検討される場合は必ずお客様自身で網入りガラスから交換可能な商品なのかご確認下さいね。色々と条件がある可能性もありますので。
まとめ
本日は、網入りガラスの施工例や役割、防火設備としても網入りガラスの役割をお伝えしました。また、網入りガラスを他のガラスに変更したい場合は、日本板硝子の「パイロクリアJ」が適合できる可能性が高い事も合わせてお伝えしています。
ご興味のある方は参考にされて下さい。
この記事を書いた人

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。