浴室や洗面所などの水回りに設置してある鏡をよくみてみるとサビのような黒ずみが発生している場合も多いでしょう。
しかし、これはサビではなく鏡の腐食(シケ)といって、正しく対処しないとさらに腐食が進んでしまう原因になるのです。
中でも鏡の腐食を取り除こうとして擦ってしまったり、洗剤、漂白剤を使用してしまうというのは一番やってはいけない行為となります。
とはいえ、鏡の腐食(シケ)をどのように取り除けばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、鏡の腐食(シケ)の原因や取り方、要望方法、鏡の交換方法について詳しく解説します。
鏡の腐食(シケ)が気になっているという方はぜひ最後まで読んでみてください。
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鏡の腐食(シケ)とは?
鏡の表面は銀を金属メッキしたものが使用されていることが一般的ですが、銀は酸やアルカリ、塩化物質に触れることで腐食してしまうことがあります。
この腐食のことを一般的に”シケ”と表現し、鏡の表面が腐食して金属メッキが剥がれたり、浮いたりして変色した状態のことを指します。
鏡の腐食(シケ)の原因
鏡の構造は、鏡の面からガラス・銀膜・銅膜・特殊塗料膜によってコーディングされており、水や湿気などで鏡が腐食(シケ)しないように守られていますが、それぞれの層のスキマの部分から湿気や水分が侵入してしまい鏡が腐食(シケ)してしまうことがあります。
また、鏡の腐食(シケ)は水や湿気以外にもシャンプーやトリートメント、洗剤、塩素系漂白剤など、さまざまな成分によって発生するため、日頃から対策することが必要になります。
鏡の腐食(シケ)の発生を防ぐための加工について
先ほどもお伝えした通り、鏡は簡単に腐食(シケ)してしまうため、腐食しないように加工されていることが多いです。
一般的に鏡が腐食しないようにされている加工は、「小口防湿加工」と「全面防湿加工」の2種類となっており、それぞれの効果は異なります。
小口防湿加工とは、鏡の裏面の端にエトンと呼ばれる特殊な塗料を塗ることで水や湿気の侵入を防いでくれる加工のことです。
小口防湿加工は全面の加工ではないため、お風呂場などの湿気が溜まりやすく水に濡れやすい場所には向いておらず、洗面所などの設置に向いている加工となります。
一方で全面防湿加工は鏡の端だけにエトンを塗るのではなく、裏面全体に塗ることで水や湿気から鏡が腐食(シケ)しないように保護してくれる加工です。
常に鏡が水や湿気に触れる浴室などにはこの全面防湿加工がされていることがほとんどです。
鏡の腐食(シケ)の取り方
鏡の腐食(シケ)は鏡の表面に付いてしまったサビではなく、鏡の内部が腐食している状態となりますので、擦って取ることができないことはもちろん、洗剤や漂白剤でも取り除くことはできません。
つまり、鏡の腐食(シケ)が発生してしまった場合は鏡本体を交換する必要があるのです。
鏡の腐食(シケ)を取ろうとして擦ったり洗剤、漂白剤を使用してしまうと、さらに腐食を進行させてしまうことがあるため、無理に取り除こうとはせずに現状維持を保つことが精一杯な対処となります。
このように、鏡が腐食してしまった場合は取り除くことは不可能で、鏡本体を交換する対処法しかないため、腐食しないためにしっかりとした予防が求められるのです。
鏡の腐食(シケ)の予防方法
先ほどもお伝えした通り、鏡の腐食(シケ)は水分や洗剤、漂白剤などによって発生してしまいますが、まずは鏡に水分が残らないようにしっかりと乾燥させることが大切です。
中でも浴室の鏡は非常に腐食しやすい環境となるため、しっかりと換気をして鏡を乾燥させることや、石鹸などが付いている場合はしっかりとシャワーで洗い流してから乾燥させるなどの対策が必要となります。
また、鏡の腐食(シケ)を防ぐためにされている小口防湿加工や全面防湿加工は経年によって効果が薄れてしまうため、使用期間が長い鏡は腐食しやすくなってしまいます。
腐食(シケ)した鏡の交換方法
水回りの鏡を交換することは自分でもできないことはありませんが、金具などをしっかりと設置しないとそこからすぐに腐食してしまうため、基本的には専門業者に鏡の交換を依頼するといいでしょう。
専門業者に依頼することで正しく鏡を設置することができるだけではなく、適切な加工をしてくれるため、長期間腐食せずに鏡を使用し続けることができます。
腐食(シケ)した鏡を交換するときの費用相場
腐食(シケ)した鏡を交換するときにかかる費用の内訳は以下の通りです。
- 鏡の本体価格
- 鏡の撤去費用
- 鏡の取り付け費用
それぞれの費用については業者によっても費用はさまざまですが、一般的には鏡の本体価格は5,000円〜40,000円ほど、撤去費用は5,000円前後、取り付け費用は10,000円前後になる場合が多いです。
つまり、腐食(シケ)した鏡を交換するために必要な費用はおよそ20,000円〜55,000円となります。
鏡の種類によっては非常に安価な製品もありますが、すぐに腐食してしまうとまた交換しなくてはいけなくなるため、しっかりと腐食を防ぐための加工がされた鏡を選ぶことが大切です。
まとめ
本記事では、鏡の腐食(シケ)の原因や取り方、鏡の交換方法について詳しく解説しました。
鏡の腐食(シケ)は一度発生してしまうと取り除くことはできませんが、なんとなく擦ったり洗剤、漂白剤を使えば取り除けそうな感じがするため、間違った方法で手入れをしてしまうケースが増えています。
しかし、そのような手入れはさらに腐食を加速させてしまうだけになってしまうため、腐食が発生した場所には触れないようにして、なるべく早く鏡を交換するように検討しましょう。
ぜひ本記事を参考にして鏡の腐食(シケ)の原因や取り方についてチェックしてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。