アルミサッシの框ドア(かまちドア)と言われるドアの交換工事を行った施工実例です。通常、勝手口ドアに使用される事の多い汎用ドアです。戸建て住宅の勝手口、店舗や会社の勝手口でよく見かけます。今回は屋上に出る部分に取付けられていたドアが経年劣化で壊れており、その代わりに取付を行ったという内容です。框ドアについて、框ドアに使用されるガラスやアルポリックについても合わせて説明されています。
それでは参りましょう!
アルミサッシ框ドア交換工事
早速ですが、まずは施工実例から見て行きましょう。
とあるビルの所有会社から、屋上のドアが壊れてしまって取替える見積りを出して欲しいとお問合せがあったのが工事のきっかけでした。伺って見ると確かに”壊れている”状態です。修理は基本的に難しそうでドア交換が現実的でした。その時の写真が下記のものです。
写真で確認しても分かる様に、まずガラスが割れてしまって入っていません。ドア本体は少し変形していてドア枠に収めても戸先が少し跳ねている感じです。隙間が開いている状態というイメージですね。さらにドアノブ部分の動きも悪くラッチも正常に機能していませんでした。お客様曰く「もう半年以上前から悪いのは分かっていたんですが中々業者さんを探すのも大変なのでそのままにしていたんですよ。ちょっど自宅のガラスが割れたのでその時にネットで調べてると御社の事を知ってね。ガラス交換はもう2~3ヶ月前にしてもらったんですが、ちょっと改めてこのドアの交換も見積もってもらおうかと思いましてね」との事でした。当社で以前対応させて頂いていたリピート案件と分かりました。その時の担当者は別のスタッフでしたが、改めてお礼を伝え見積りの為に現調を行いました。
框ドア交換の見積り金額
開口部分のサイズ等を測り、アルミサッシの框ドアでよい事を確認しました。框ドアは汎用品ドアとして低価格でポピュラーな商品です。耐久性も10年~15年は問題無く使用できるのでコスパも良いです。
アルミサッシ框ドアの交換費用は相場で
75,000円~150,000円程度となります。サッシメーカーなどにより部材代金が異なります。
框ドア交換方法と交換時間
アルミサッシ框ドア交換はカバー工法か外壁カット工法で行う事になります。
カバー工法・・・既存のドア枠をそのままに、新しいドア枠を被せる様に取付ける工法です。既存枠を取り出さないので工事時間の短縮やコスト削減、騒音ホコリの軽減が期待できます。現在主流の工法と言えます。
外壁カット工法・・・外壁をカットし、既存のド枠を全体的に露出させて取り外します。外壁をカットする時に電動工具を使用しますので騒音やホコリが際立ちます。既存枠を取り外した後に新しいドア枠を取付けます。カットした外壁を元に戻す必要があります。
今回はRC造りと言う事もあり問答無用でカバー工法で施工を行いました。通常でも当社のドア交換工事はカバー工法9割以上ですね。
工事時間は1日で完成、引き渡し可能です。具体的には朝9時から工事に入って15~18時には終わるイメージです。
アルミサッシ框ドア交換画像
既存ドアの本体を取り外し、既存枠の上から新しいドア枠を取付けました。
新しいドア本体に丁番を取付けて枠に固定しました。ドアノブや錠は別途取付ける必要がありますので引き続き取付けて行きます。
作業完了です。既存ドアと新しいドアの境はコーキングを充填しますので特に違和感なく綺麗な仕上がりとなります。
お客様からも「ピカピカになって気持ちいいね~」とお喜び頂けました。
アルミサッシ框ドアって何?
アルミサッシの框ドア(かまちドア)を交換した施工実例を紹介しましたが、そもそも框ドアって何?と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。念のため框ドアについて説明しておきますね。
アルミサッシの框ドアとは素材が文字通りアルミ素材で框ドアとは縦と横の框で構成されたドアの事を言います。図で説明しますね。
まず、横にある桟(さん)について上框、下框、中框(中桟 なかざん)と言ったり、横框(よこかまち)と言う事もあります。縦方向に框については下の図を参照下さい。
縦に取付けられている框を縦框(たてかまち)と言います。ドアノブやハンドルが取付けられている方を「戸先(とさき)」と呼び、戸先側の縦框を戸先框とも言います。ちなみに戸先と逆側には丁番側となるのですが、こちらは「戸尻側」といいます。
この様な框で組み立てられているドアの事を框ドアと言います。
框ドアはガラス仕様、アルポリック仕様、決まりはある?
確かに框ドアって住宅の勝手口に取付けられているのを見る事はあるけど、その場合、上の部分がガラスになっていて、下の部分がパネルになっていると思うけど何が違うの?
実は框ドアの上下に入っているガラスやパネルは、どの様な素材を取付ける事も出来るのです。そもそも業者がアルミサッシの框ドアを発注する時、框部分とパネルが入る部分は別発注になります。その為、パネル部分をガラスにしようと、アルポリックにしようとべニア板にしようと、自由自在です。パネルが入る部分の開口が9mm程度となっていますので、その開口に入れば何でもOKです。
ちなみに今回は上下アルポリックを入れました。アルポリックは樹脂をアルミで挟み込んだアルミ樹脂複合版です。軽くて丈夫なので、屋上など風が強く吹きさらしの場所にはピッタリだと思いご提案しました。もちろん、この部分で選ぶ素材によっても価格は変動します。
まとめ
本日は、屋上の出入口ドア交換工事について施工実例を掲載しました。合わせて、框ドア取替費用や、アルミサッシ框ドアって何?についての説明も行いました。框ドアとは別にフラッシュドアなどもありドアも意外に種類があります。また別の機会にドアの種類なども説明出来ればと思っています。
この記事を書いた人
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。