玄関ドア修理の見積もりをお願いしたいとお問合せがありました。ドアの動きも悪いし、何よりドアを開けるツマミが固く、鍵をかける時の動きも悪いと言う事でした。いわゆる複合的に故障が発生している状態の様です。
早速現場に伺い状況を確認させて頂きました。「なるほど、なるほど・・・確かに状態は悪いですね。何年ぐらい使用されているドアですか?」お尋ねすると30年ぐらいはなるかな~との事です。動きの悪い丁番は、最悪 別の種類で丁番で代用できるとして、古代装飾玄関錠(サムラッチハンドル錠)は、ちょっと合う商品を探す作業からスタートしなければなりません。見積り提出までの時間を4~5日頂く事にOKして頂き一旦現場を後にしました。
窓店(マドミセ)は、合志市の玄関ドア修理・玄関ドア交換を行っております。専用ページで施工例や費用についてご確認下さい!
古代装飾玄関錠(サムラッチハンドル錠)交換
現在の状態は写真の様な感じです。ラッチ部分の動きが不安定で急に動かなくなりロックがかかった状態になるのでガムテープでラッチの機能を無効にしていると仰ってました。鍵は別にありますので取り敢えず施錠の問題はありません。装飾玄関錠やアンティック錠などと呼ばれる玄関錠です。高級感漂うヨーロッパ調の彫が特徴的な錠ですね。
古代装飾玄関錠とは?
古代+装飾+玄関錠をくっつけて「古代装飾玄関錠」と表現します。
この錠のメーカーは、株式会社長沢製作所と言う会社です。「古代」と言うブランド名で装飾玄関錠を製作しています。歴史は古く大正5年9月10日創業の老舗です。大正5年というと1916年なので、2022年の現在から考えると106年前に創業されています。
埼玉県に本社・工場があり、東京都板橋区と東大阪市に支店があります。主な製品としては、「機械式ボタン錠 KEYLEX」「玄関錠」「室内レバーハンドル」「装飾玄関錠」「室内錠」「本締錠」「その他建築金物」があり建築金物の製造メーカーとなります。
サムラッチハンドルとは?
サムラッチハンドル錠についても少し説明しておきますね。写真の様な錠は見た事がありますか?レバータイプでもないし、回せるハンドルもありません。使用方法は、ツマミの部分を押し下げる事で、ラッチ部分が引っ込みドアが開く構造となっています。
1980年代から1990年代にかけて流行った錠ですが最近では新築でこのタイプの錠を使用する事は殆どありません。最近はレバーハンドルかプッシュプルハンドルが多く採用されています。
古代装飾玄関錠交換写真
それでは、現場の写真をご覧頂きたいと思います。装飾錠を取り除いた写真と、新しい錠を取付けた写真になります。室内側と屋外側では随分ドアの色合いが違いますが、同じドアになりますので念のため。
ピカピカの装飾錠が取り付きました。今からさらに10年15年は使用出来る事でしょう!
玄関丁番は加工して交換
引き続き、丁番の不具合も修理して行きます。
ドアの動きが悪い(少し床に擦る)症状は丁番を交換する事で修理出来ました。同じ商品は取れないかもな~と調べていた所、ビスピッチが合う丁番がありましたのでその丁番を入手しました。全く同じ丁番は廃盤になっている様で見つかりませんでした。その為、外径が少し異なっていましたので、木製ドアを加工する事で新しい丁番へ取替を行いました。
上下に取付けられている丁番を2つとも交換しました。見た目は意外と似ていますので違和感は全くありません。
玄関ドアの修理アレコレ
今回は、玄関錠と丁番交換を行い玄関ドア修理を行いました。玄関ドアの耐久年数は20~30年と言われていますが、一方で取付けられているパーツは10年を境に修理や交換が必要なケースもあります。
玄関ドアで起こる修理について症状と修理代金の目安について確認しておきたいと思います。玄関ドアがちょっと不調だな・・と感じられている方は参考にされて下さい。
玄関錠のトラブル
玄関錠のトラブルとしては、下記の様な症状があります。
・ハンドルやレバーが動かない
・ラッチ部分が固着している
・鍵が回らない
・鍵のかかりが悪い
修理費用
・分解清掃や調整・・・5,000円~15,000円程度
部品の交換を伴わないケースでは2万円以上の費用が掛かる事は稀です。
・錠の交換(ドアノブ交換など)・・・20,000円~80,000円
錠の価格が大きく影響します。一般的には2万円前後の部品代になり、それに工賃がかかる事になります。ただ、中には5万円を超える部品もありますので高額になる可能性もあります。
丁番のトラブル
丁番のトラブルとしては、下記の様な症状があります。
・ドアが床に擦れる
・ドアが枠に干渉する
・ドア開閉の度に異音が鳴る
・ドアが”ガクガク”で安定しない
修理費用
・手直しや丁番交換・・・5,000円~30,000円程度
ドアが”ガクガク”しているケースとしてネジが外れかかっている事があります。増し締めなどの処置で終われば比較的安価でしょう。また、丁番が開いているだけであれば丁番起こしと言われる作業で修理も可能です。
それ以外の修理は、丁番の交換を必要としますので部品代と作業費が必要になります。
ドアクローザーのトラブル
ドアクローザーのトラブルとしては下記の様な症状があります。
・ドアの閉まる速度が速まった
・ドア付近にオイルが漏れている
・ドアの一時ストップ機能が効かなくなった
・ドアクローザーの固定ネジが外れて本体がグラつく
修理費用
・スピード調整・・・3,000~8,000円
・ドアクローザー交換・・・18,000円~30,000円
ドアクローザーのトラブルはスピード調整か、ドアクローザー本体の交換、どちらかになります。
スピード調整は素人の方でもプラスドライバーで少しネジを調整するだけなので対応可能です。あまり大きくネジを回すとドアクローザーが壊れてしまう危険性もありますので注意しながら調整しましょう。自信の無い方は業者に依頼した方が無難ではあります。
まとめ
本日は、古い木製の玄関ドア修理について施工実績を紹介しました。以下の内容を説明しましたがいかがでしたでしょうか。
・古代装飾錠の説明
・サムラッチハンドル錠の説明
・施工写真の紹介
・玄関ドアのトラブルでありがちな故障の症状と修理費用
最後までお読みいただきありがとうございました。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。