マンション室内ドアは築年数が経過すると動きが悪くなったり、異音が発生したり、色々な不具合を発生させてしまいます。この様な場合ある程度の軽微な故障であればそのまま様子見でも大丈夫ですが、本格的に修理が必要になってくると費用や予算について真剣に考えなければならなくなります。
そこで今回は、マンションの室内ドアを修理する際にかかる費用と注意点をまとめました。修理の必要性が迫った場合参考にして頂ければと思います。
マンション室内ドア修理の費用相場と注意点。
マンション室内ドアは、賃貸、分譲に限らす全て専有部分になります。賃貸で部屋を借りている方であれば管理会社等に相談するべきですが明らかに故意・過失の場合は入居者の負担で修理する必要があります。分譲住宅で自己所有の場合は勿論自分で修理代金を負担するしかないですね。
室内ドアで修理が発生する部分はある程度決まっています。下記に6項目の故障状況とそれぞれの費用を掲載しています。ご自宅で発生しているドアの不具合と照らしてご確認下さい。
丁番修理交換
丁番とは、蝶番(ちょうばん、ちょうつがい)などと言われるドア本体とドア枠をつなぐ大切な部材です。丁番が悪くなるとドア本体がドア枠にしっかり納まらなくなったり異音が発生したり、あるいはドアの動きが正常ではなくなったりという症状が出て来ます。
丁番修理の費用と注意点について
修理費用=1万円~3万円程度
丁番調整で1万円前後になる事が多いです。丁番を交換する場合は部材代も含めて1.5~3万円程度が修理の目安となります。
注意点=調整丁番を自分で調整してドアの倒れや傾きを変化させる事がドライバー1つで容易に出来ます。器用な方であればここでDIY修理も可能ですが、当社のご依頼頂くお客様の中にはネジ山の頭を潰してしまったり、初めから専門業者に依頼すれば調整だけで済んだのに反って症状を悪化させてしまう事もあります。ご注意下さい。
ドアノブ修理交換
ドアノブの故障はドア関連の修理ではかなり発生件数が多く、ホームセンターやネットでもドアノブは容易に入手出来ますのでご自身で交換する事も可能な部材です。仮に業者に依頼した場合の修理費用について掲載します。
ドアノブ修理の費用と注意点
修理費用=1.5万円~3.5万円
ドアノブを分解して洗浄(クリーニング)する事で動きを改善出来る事もあります。その時にかかる費用が1.5万円前後です。ドアノブを交換する場合どうしてもドアノブ部材代金により価格の幅が広がりますが室内ドアであれば部品代と取替費用まで入れて3.5万円以内で済む事が大半かと思われます。
注意点=ドアノブをDIYで交換する時、デザインのみで新しいドアノブを購入される方がいらっしゃいますが、ドアノブ交換の為にはドア厚やセットバックなど新しいドアノブを購入する際に必要な項目を押さえておく必要があります。
ドアクローザー交換
ドアの閉まる速度をゆっくりと閉まる様に調整出来る設備としてドアクローザというものがあります。ドアの上部に設置されていますがこの部材が悪くなるとドアの閉まる速度が今までと違い勢い良く閉まったり不便になる事があります。玄関ドアや勝手口ドアに多く使用されているドアクローザですが、室内ドアにも使用されているケースがあり、故障が発生すると交換が必要になります。原則修理は出来ませんので速度調整機能が壊れてしまうと交換一択となります。
ドアクローザ交換の費用と注意点
交換費用=1.8万円~3万円
ドアクローザ本体の価格は5千円~1.5万円程度です。それに工賃がかかるので1.8~3万円が相場の金額になります。
注意点=ドアクローザは同じ品番の商品が見つかれば交換は比較的簡単です。DIYで修理する事も十分可能かと思います。ただし同じ品番の商品が見つからない場合は代替品などで対応する事になります。取付難易度も少し上がる可能性がありますのでご注意下さい。また室内ドアは木製である事が多く、ネジ穴をバカにしてしまうと取付難易度がかなり高くなり修理代に反映されます。自信の無い方や作業中に「ヤバいかな?」と思ったら即ストップし専門業者に相談しましょう。
ドア本体がドア枠に当たる
ドア本体がドア枠に当たる不具合の多くは既に説明した丁番の不具合である事が多く丁番の取替を行う事で解決する場合は多いですが、稀に丁番を交換しただけでは直らない事もあります。その時はドア本体を一旦取り外して本体を削る必要があります。ドアの研磨という修理方法です。
ドア研磨の修理費用と注意点
修理費用=2~4万円
ドアの脱着を含む為、修理費用は高めです。さらに研磨作業は熟練の職人でしか対応が困難なのでそれも含めて部材を使用しない割にお高く設定されています。ドア交換をする事を考えると「それよりは安いか!」というイメージですね。
注意点=経験が浅い人が行うと研磨作業が思う様に出来ずに波を打った様な仕上がりになり見た目が悪くなります。取り敢えず閉まる様になれば良いと言う方でグラインダー等の電動工具があればご自身で研磨してみるのも良いかもしれませんね。0円で修理可能です。
ドアに穴があいてしまった
ドアに穴があいてしまった場合、大きく3パターンの修理方法があります。
1.リペアで穴を埋める
2.化粧板の上張り
3.ドア本体の交換
500円玉程度の穴であればリペアで修理可能です。技術レベルにはよりますが全く分からないレベルまで修復が可能です。
大き目の穴の場合は現在の化粧板の上から新しい化粧板を上張りする事により穴を隠す事が可能です。貼り付けた感は否めないので賃貸住宅には不向きです。退去の際に原状回復を要求される事でしょう。最終的には室内ドアを一式交換する事により修理する事となります。
ドアの穴の修理費用と注意点
リペア修理=2万円~4万円
上張り修理=3万円~5万円
ドア交換=7万円~15万円
穴の大きさや数によりどの方法で修理した方が良いのか変わってきます。DIYで行う事は難しいと思いますので専門の業者に相談する事をお勧めします。
注意点=特に金額が大きくなるドア交換につきましては複数の業者に相見積もりをして交換をする方が相場を知る為にも良いと思います。また賃貸にお住いの方は事前に管理会社や建物のオーナーに相談してから話しを進めて行きましょう。お抱えの建具屋でなければダメだと言われるケースもある様です。
まとめ
本日はマンションの室内ドアで発生するドアのトラブルについてその修理費用を中心に解説しました。ドアの修理が発生するのは10年を経過した住宅が多く、20年を経過するといつ故障が来てもおかしくありません。事前に情報収集する事で慌てず安価に修理が出来ると思います。
この記事を書いた人
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。