一般的な開き戸であれば設置されていることの多い「ドアクローザー」ですが、どのような種類や機能があるのかを知らないという方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、開き戸のトラブルの主な原因はドアクローザーとなっていることが多いため、しっかりと仕組みやメンテナンス方法を知っておくことが大切です。
そこで本記事では、ドアクローザーの種類や機能、仕組みなどについて詳しく解説します。
菊池郡菊陽町でドアの修理を行っている窓店(マドミセ)です。ドアクローザー交換やドアノブ交換など各種ドアパーツ取替を調整を行います。専用ページはこちらをクリック!
ドアクローザーとは?
ドアクローザーとは、玄関ドアや室内ドアなどの住宅に使用されているドアをはじめ、開き戸には必ずと言っていいほど設置されているドアの開きを調整する設備です。
一般的にドアクローザーはドアの上部に設置されることが多いですが、種類によって設置される場所は若干異なります。
ドアクローザーの種類
ドアクローザーの主な種類は以下の通りです。
- パラレル型
- スタンダード型
それぞれの種類について、以下で詳しく解説します。
1.パラレル型
ドアクローザーの「パラレル型」は、アームがドアに対して並行に折り畳まれるように設置されているタイプで、一般的にドアが開く側とは反対に設置されます。
屋内のドアに設置されることが多く耐久性にも優れていますが、室内から廊下に向かってドアを開くタイプの場合は室内側にドアクローザーが設置されることになるため、部屋の景観が損なわれてしまったり、インテリアの邪魔になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
とはいえ、一般的な住宅の室内に使用されているタイプであるため、それほど目立つようなデザインになっていないことが多いです。
2.スタンダード型
ドアクローザーの「スタンダード型」は、アームがドアに対して垂直に折り畳まれるように設置されているタイプで、一般的にはドアが開く側に設置されます。
アーム部分を閉じたときに垂直になるため、パラレル型よりもドア周辺にスペースが必要となり、ドアまわりの景観や雰囲気にも悪影響を与える可能性があります。
そのため、スタンダード型は玄関ドアには使用されることが少なく、室内ドアや勝手口などのドアに使用されることが多いのです。
ドアクローザーの機能
ドアクローザーの主な機能は以下の通りです。
- ドアの開閉速度を調整する
- 一定まで開いたドアを閉まらなくする
- 急激にドアが開くのを防ぐ
- ドアをしっかりと閉める
それぞれの機能について、以下で詳しく解説します。
ドアの開閉速度を調整する
ドアクローザー本体のネジを調整することで、ドアの開閉速度を調整できる機能があります。
そのため、ドアをゆっくり閉まるように調整したい場合はネジをキツく締め、開閉速度を速くしたい場合はネジを緩めると、より最適なドアの開閉速度にすることができるのです。
一定まで開いたドアを閉まらなくする
ドアクローザーはドアを一定まで開いたらドアが固定されて自動で閉まらないようにする機能があります。
荷物の搬入などのときにドアを全開にすることもありますが、そのときに勝手に閉まらなくなるため荷物を運びやすくなるというメリットがあるのです。
急激にドアが開くのを防ぐ
強風や衝撃などによってドアに強い力が加わってしまうと勢いよくドアが開閉してしまいますが、ドアクローザーには急激にドアが開閉するのを防いでくれる「バックチェック機能」が備わっています。
ドアをしっかりと閉める
ドアクローザーにはドアをしっかりと閉めるための「ラッチング」という機能が備わっているため、ドアが半開きになることを防いでくれます。
ドアが半開きのまま放置してしまうと防犯的にもよくありませんし、虫やゴミが住宅に侵入してしまう原因にもなりますが、ラッチング機能が備わっていることによってドアをしっかりと閉めることができるのです。
ドアクローザーの仕組み
ここまでお伝えした通り、ドアクローザーにはさまざまな機能が備わっていますが、その仕組みはとても単純な構造なのです。
ドアクローザーを構成しているのは、「バネ」と「オイルダンパー」の2つになります。
「バネ」があることによってドアを開けた反動で自動的に閉まるようにすることができ、そのバネの力を調整するために使われているのが「オイルダンパー」です。
「オイルダンパー」は、粘性のある油と減速装置であるダンパーを組み合わせて作られた装置となっています。
ドアクローザーはどの2つの機能で構成されているため、どちらの機能がなくなっても正常に動作しませんし、どちらか一方の機能が衰えてしまってもドアクローザーは正常に動作しなくなってしまいます。
ドアクローザーのメンテナンス方法
ドアクローザーのメンテナンスは、本体についている速度調節ネジを調整することで開閉速度を簡単に行うことができます。
ドアクローザーの耐用年数は15年と言われているため、すぐに壊れることはありませんが、毎日のように開閉するドアについているドアクローザーはネジが緩んでしまうなどの小さなトラブルが起こることも珍しくありません。
そのため、1.2年に一度くらいの頻度でドアクローザーのメンテナンスを行ってみることがオススメです。
ただしドアクローザーから油が漏れ出している場合は、ドアクローザーが壊れてしまい正常に動作しなくなってしまい大きなトラブルや事故に繋がってしまう可能性がありますので、すぐに交換や修理をしましょう。
まとめ
本記事では、ドアクローザーの種類や機能、仕組みなどについて詳しく解説しました。
ドアクローザーはドアの開閉において重要な役割をになっているため、定期的なメンテナンスや故障時の迅速な対応などが必要になってきます。
とはいえ、ドアクローザーの仕組みを理解していないとどの部分が故障しているのかをお見つけるのが難しくなってしまうため、本記事を参考にしてドアクローザーの機能や仕組みを理解して、万が一のトラブルのときに活用してみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。