グレイジングチャンネルとグレイジングビートは住宅で一般的に使用される部品ですが、どのような機能があって、どのような違いがあるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
グレイジングチャンネルとグレイジングビートは機能性こそ同じものの、継ぎ目の違いによって大きく異なる部分が存在するのです。
そこで本記事では、グレイジングチャンネルとグレイジングビートの違いや交換方法などについて詳しく解説します。
グレイジングチャンネルとグレイジングビートの継ぎ目による違いについて知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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グレイジングチャンネルとは?
グレチャンは”グレイジングチャンネル”の略称で、窓ガラスと窓サッシのスキマ部分を埋める役割を果たしている部品のことを指します。
グレチャンは窓ガラスを包み込むように「コの字」で窓サッシにはめ込んで使用され、埋め込むことで窓ガラスがしっかりと固定されるため、窓ガラスが割れてしまったり、外れてしまうことを防ぐという効果があるのです。
グレイジングチャンネルとグレイジングビートの違い
グレイジングチャンネルとグレイジングビートの主な違いは以下の通りです。
- 取り替え方法が異なる
- グレチャンのほうが耐久性が高い
- 継ぎ目の位置が異なる
それぞれの違いについて、以下で詳しく解説します。
1.取り替え方法が異なる
先ほどもお伝えした通り、グレイジングチャンネルは窓ガラスにコの字にはめ込んで設置するのに対して、グレイジングビートは窓ガラスを設置した後にスキマを埋めるように設置するため、それぞれの取り付け方法が異なります。
グレイジングチャンネルは窓ガラスを包み込む必要があるため、取り付けるためには窓ガラスを一度サッシから取り外す必要がありますが、グレイジングビートは窓ガラスがサッシに取り付けられている状態であっても取り付けることができるのです。
このようにグレイジングチャンネルとグレイジングビートでは取り替え方法が異なり、一般的に取り付けがグレイジングビートのほうが容易なケースが多くなります。
2.グレチャンのほうが耐久性が高い
グレイジングチャンネルとグレイジングビートはどちらもゴムで作られているため、耐久性はそれほど高くなく、消耗品として考えることが一般的ですが、グレイジングチャンネルのほうが耐久性が高いという違いがあります。
というのも、グレイジングビートは窓ガラスのスキマに埋め込むため、ゴムが劣化してしまうと浮き出してしまうというデメリットがあるからです。
一方でグレイジングチャンネルはゴムが劣化しても窓ガラスにコの字に取り付けられているため、浮き出してきてしまうことはありません。
3.継ぎ目の位置が異なる
グレイジングチャンネルの継ぎ目はガラス上部中央部に1箇所あるケースが多いです。取替える際は、ガラス屋さんによって、中央ではなく角にもってくる業者さんもいます。グレイジングビートは基本的に角が継ぎ目になっており、見た目では中々わかりません。
継ぎ目による機能的な大きなデメリットはありませんが、経年劣化でゴムが縮んで継ぎ目の部分に隙間が発生する事があります。
グレイジングチャンネルとグレイジングビートのどちらを選ぶべき?
グレイジングチャンネルとグレイジングビートは機能的には同じですので、どちらを選んでも問題ありません。
取替える際は、元々取付けられていた方のゴムを選択するケースが大半です。特に、グレイジングビートはFIX窓に使用されている事が多く、FIX窓は分解できないので必然的にグレイジングビートもしくは、この後紹介するコーキングでの仕上げとなります。
グレイジングチャンネルの交換は自分でできる?
グレイジングチャンネルの交換は以下の手順で自分でも行うことができます。
STEP①窓サッシのビスを外す
STEP②窓サッシを分解して窓ガラスを外す
STEP③グレチャンを取り外し周辺をきれいにする
STEP④グレチャンを付ける部分の水分を拭き取る
STEP⑤グレチャンを中央からはめていく
STEP⑥グレチャンの余った部分をカットする
STEP⑦窓サッシを取り付けてビスで固定する
グレイジングチャンネルを交換するためには窓ガラスを取り外す作業が必要になるため手間さ作業が増えてしまいますが、グレイジングビートの場合は窓を取り外す必要がないため作業は簡単になります。
とはいえ、グレイジングチャンネルおよびグレイジングビートは窓ガラスを固定したり、雨水の侵入を防ぐなどの重要な役割を担う部品であるため、適当に設置してしまうと窓ガラスが割れてしまったり、雨水が侵入してしまうといった大きなトラブルになってしまうこともあります。
そのため、DIYに慣れていない方や自信のない方は専門業者に交換を依頼することがオススメです。
コーキングもおすすめ
コーキングはグレイジングチャンネルとグレイジングビートと同じ役割ながら、窓ガラスと窓サッシのスキマにシリコン剤を注入して固定する方法となるため、より安全性の高い施工方法となります。
最近の建物ではグレイジングチャンネルとグレイジングビートではなくコーキング施工されていることも多く、耐久性もグレイジングチャンネルとグレイジングビートより優れているため検討することがおすすめです。
ただし、コーキングの打ち替えは900円〜1,200円/m、打ち増しは500円〜900円/mが費用相場となっており、グレイジングチャンネルとグレイジングビートより高額になることには注意しましょう。
まとめ
本記事では、グレイジングチャンネルとグレイジングビートの違いや交換方法などについて詳しく解説しました。
グレイジングチャンネルとグレイジングビートは機能性こそ変わりありませんが、取り付けられているサッシによって取付できるケースとできないケースがあります。間違いないのは今取付けられている同じ物への変更です。
ぜひ本記事を参考にしてグレイジングチャンネルとグレイジングビートの違いについてチェックしてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。