近年、リモートワークが増えたこともあり、「日中の騒音が気になって仕事に集中できない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実際に生活騒音はご近所トラブルの原因1位にもなっており、騒音は身近な問題であることがわかります。そのため、「入ってくる音」だけでなく「出す音」にも配慮した生活が求められており、騒音対策の一つとして窓シャッターを採用する方法があります。
そこで今回は、窓シャッターの防音効果やメリット・デメリット、二重窓との違いなどを解説します。
熊本市中央区で雨戸や窓シャッターの修理、交換に対応している窓店(マドミセ)です。専用ページをご用意しています。こちらから確認下さい!
窓シャッターは防音効果がある?
結論から言うと、窓シャッターには防音効果が期待でき、具体的には約30dBの音を低減できるとされています。
以下の表は騒音レベルと想定される環境を一覧にしたものですが、屋外の生活騒音は70~80dBの音量のものが多いとされています。窓シャッターを閉めると30dB程度の音を低減できるので40~50dBほどになり、ストレスを感じにくい静かな環境を実現できるといえるでしょう。
騒音レベル | 30dB(A) | 40dB(A) | 50dB(A) | 60dB(A) | 70dB(A) | 80dB(A) | 90dB(A) |
想定される環境 | 郊外の深夜 | 静かな公園 | 静かな事務所 | デパートの中 | 街頭の騒音 | 街頭の騒音・交差点 | 新幹線・飛行機周辺 |
※dBとは音圧レベルの単位
また、外の音を室内に伝わりにくくするだけでなく、室内で発する音を漏れにくくする効果もあります。住宅が密接している中で日常的にピアノの練習をするなど、近隣住宅に迷惑をかけないようにするためにも効果的といえるでしょう。
防音対策なら「窓シャッター」と「二重窓」どちらがおすすめ?

窓シャッターを設置することで防音対策になりますが、二重窓にするのも選択肢の一つです。
ここでは、防音対策においてどちらがおすすめか違いを含めて解説します。
窓シャッターの方が高い防音効果が期待できる
より高い遮音効果を期待するなら、窓シャッターがおすすめです。
先に解説した通り、シャッターを閉めると30dBの音を低減できるのに対し、二重窓の場合はガラスの種類・構成によりますが、約半分の15dB程度しか低減できません。
たとえば、住宅が大通りに面している、線路沿いにあるといった場合、屋外は80dB程度であることが想定されます。80dBの屋外に対して15dB低減されたとしても、65dB(デパートの中相当)なので、うるさいと感じてストレスになる可能性があります。
屋外の環境とどのような室内環境を実現したいのかに合わせて、どちらを採用するか検討しましょう。
窓シャッターと二重窓の違い
窓シャッターと二重窓は防音性能だけが違いではありません。
ここでは、ほかにどのような違いがあるのか解説します。
施工場所
窓シャッターは既存の窓の外側に設置するのに対し、二重窓は内側に設置します。そのため、二階以上のところに窓シャッターを設置する場合は、工事に足場が必要になり高額になりやすいといえるでしょう。
一方、二重窓は必ずしも設置できるわけではなく、家によっては施工が困難なケースや別途オプション部材が必要な可能性があります。
用途
用途が異なる点も注目すべきポイントでしょう。
そもそも窓シャッターは防犯目的で設置される設備であり、窓ガラスを割られないようにしたり、屋外から室内が見えないようにしたりするのが主な機能です。
一方、二重窓は断熱性や気密性、防音性を向上させる目的で設置されるものであり、防犯面を強化できるわけではありません。もちろん、防犯ガラスなどを採用すると防犯面を強化できますが、目隠しの機能はないので注意しましょう。
このように、用途が大きく異なるので、どのような目的でリフォームを行うのか叶えたいポイントを明確にすることが大切です。
窓シャッターのメリット・デメリット

窓シャッターはメリットが多いリフォームだと感じるものですが、デメリットも存在します。
ここでは、窓シャッターのメリットとデメリットを解説します。
窓シャッターのメリット
窓シャッターは30dB程度の遮音効果が期待できることに加え、防犯対策ができる点がメリットです。
シャッターを閉めておけば屋外から室内を覗き見られる心配がなく、空き巣犯に侵入されるリスクが少なくなります。空き巣犯からすると、シャッターを破壊するのに時間がかかる、破壊するのに大きな音がする、家の中に人がいるのか確認できないなど不都合な条件が揃うので、狙われるリスクが低くなるのです。
また、台風などの災害のときに強風飛んできた物がぶつかっても、窓が割れるのを防止して怪我や事故の防止になるのも魅力でしょう。
窓シャッターのデメリット
完全に閉めておかなければ防音効果が得られないうえに、採光を取り入れられなくなるのが懸念点です。
気持ちのよい季節の晴れた日でもシャッターを閉め切ることになり、真っ暗な部屋で明かりをつけて過ごすことになります。採光を取り入れられるものもありますが、羽根を調整して光を取り込む仕組みなので、採光を取り入れると同時に防音効果が低くなります。
また、電動シャッターでなければ、開け閉めが面倒に感じられることもデメリットといえるでしょう。
まとめ
今回は窓シャッターの防音効果やメリット・デメリット、二重窓との違いなどを解説しました。
窓シャッターを設置することで防音効果が得られるとともに、防犯対策にもなります。高い防音効果が得られるので、静かな環境を優先するならおすすめのリフォームといえるでしょう。
ただし、完全に閉め切らなければ防音効果が低くなってしまうこと、採光が取り入れられないことなどが注意点です。二重窓の場合、採光を取り入れながらある程度の防音効果が得られるので、何を優先したいか慎重に検討するのがおすすめです。
日々の騒音に悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考に最適なリフォーム方法を検討してみてください。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。