ガラス屋さんについて知りたい方。仕事内容、給与、勤務体制など。

お役立ち記事(ブログ・施工実例)

職人不足と言われている現代においてガラス屋さんも人手不足や後継者不足に直面している業種だと言えます。創業何十年と言われる老舗のガラス屋さんが廃業するケースも珍しくない状況です。

一方で、ガラスの緊急対応に特化し年中無休24時間体制でガラス修理を行うガラス屋ビジネスもネット上でチラホラ見受けられます。ネット集客に特化したサービスを展開するビジネスモデルとなっており利便性の高いサービスを提供していると言われる事も、価格が高額で”ぼったくり”だと言われる事もあるビジネスです。

本日は、ガラス屋さんに就職しようと考えている方に向けての記事になります。昔からある町のガラス屋さん緊急対応のガラス屋さん、この2業態の、仕事内容、給与、勤務体制について説明したいと思います。もちろん各会社毎に詳細は異なりますが、概ねの傾向を捉えるにはお役に立てる情報かと思います。

熊本市東区のガラス屋です。窓ガラス修理・交換専門店!ガラスが割れてお困りのお客様はお気軽にご相談下さい!<ここをクリック>専用ページで料金や施工例など確認して頂けます!

昔からある町のガラス屋さん

数名から10名程度で営業されている町のガラス屋さんです。サッシ関係の事業も合わせて行っている事が殆どです。LIXIL、AGC、Ykkap、三協アルミなどの代理店として営業しているケースも少なくありません。「LIXIL」の看板が掲げてあったので大手企業かと思っていた!と勘違いされないで下さいね。

仕事内容

主な仕事内容は、建築会社や工務店から依頼を受けて、新築現場にガラスやサッシの納品や工事を行う事です。一般のお客様のガラス割れ交換作業を依頼頂く事もあります。

サッシ搬入では、事前に工場でサッシ組み立てやガラス取付の作業を行い”馬”と言われる専用の荷台にサッシを積み込みます。最近のガラスは、ペアガラス(複層ガラス)になっている事もあり従来の単板ガラスより重く、パワーが必要となるシーンはそれなりにあります。

ガラスを直接触る機会も多く、専用のグローブをしているとは言え、慣れない頃はケガをしないと心配です。自分で直接ガラスをカットする機会もあります。慣れれば簡単なガラスカットも要領を得るまでは少し苦戦するかもしれません。

・サッシ組み立ての仕事

・現場配送の仕事

・現場作業の仕事

この3つが主な仕事内容です。

給与

給与は決して高いとはいえません。18万円~20万円が一般的な相場でしょう。

都心部では色々な手当を含み、23万円くらいまで望めそうです。プラスαとして、今まで経験や実績があれば評価される可能性はあると思います。

勤務体制

平日、朝8時から夕方5時が標準の勤務時間になっている事が多いです。

休日は日曜・祝・盆・年末年始が標準です。会社によって土曜日が隔週で休みになっていたりしますが、休みの多い業種ではありませんので年間休日は100日前後になるのではないでしょうか。

緊急対応のガラス屋さん

ガラス交換に特化した緊急対応のガラス屋さんと言う業種があります。全国ネットで集客を行う広告代理店と契約しガラス修理の仕事を引き受ける職業です。お店や会社として加盟し、緊急対応のガラス屋さんを行っているケースと、個人で加盟しているケースとが混在します。

仕事内容

緊急対応のガラス屋さんのみ特化しているケースでは、ガラス割れ替え仕事が9割以上です。(会社として別のサッシ建具の仕事も受けているのであれば勿論この限りではありませんのでご注意下さい)

集客会社から、あなたの対応エリアで ガラス割れ修理依頼が発生した際に連絡が入ります。電話であったりメールであったり、専用システムであったり、異なりますが、その連絡を元に、お客様宅に訪問しガラス修理を行うのが主な仕事になります。

見積り金額を算出する所からのスタートになりますが、料金設定は高額になる可能性が高いです。なぜ高額になりがちなのか補足しておきたいと思います。

1.手数料を支払わないといけないから

ネット集客をしてくれた広告代理店に代金を支払わなくてはなりません。1件紹介につき1万円などの定額であったり、売上金額の20~40%の費用であったりと予め設定されています。

普通のガラス屋さんであれば1万の利益になる仕事があった場合でシミュレーションしてみましょう。

【定額制】2万円の売り上げが必要です。

【手数料率30%】1万4285円の売り上げが必要です。

5万円の利益になる仕事だった場合はどうでしょうか?

【定額制】6万円の売り上げが必要です。

【手数料率30%】7万1428円の売り上げが必要です。

この様に、料金が割高になる事は火を見るよりも明らかです。

2.人件費が割高になるから

24時間年中無休で行っているケースもあります。実際の所、現場に24時間体制で赴くかは別にして、深夜遅くまで対応している実態は耳にしています。人員を配備して待機させているだけでもコストがかかります。そのコストを最終的に負担するのはお客様になってしまいます。コンビニなどもそうですが利便性の高いサービスはコスト高になります。

3.仕入れコストが高いから

個人で加盟しているガラス屋さんは仕入れ先の問屋さんと契約していない事が多いです。取引量や規模が小さく契約出来なかったり事情は色々ありますが、問屋さんでなく、一般のガラス屋さんから仕入れを行っている事もあります。ガラス問屋さんに比べると掛け率は高くなりますので、このコスト分も最終的にはお客様へ転嫁される事が懸念されます。

給与

固定給+歩合給もしくは、完全歩合給になっている事が多いです。

1.固定給+歩合給

固定給は18万円前後スタートです。別途歩合給が付きます。頑張れば頑張った分、歩合で還元します!と言うスタンスです。月収で25万円~40万円ぐらいは目指せると思います。

2.完全歩合給

固定給は無く、社員と言うよりも業務委託契約です。例えば売り上げの30~40%が受け取り報酬と言う様な契約になります。

180万円の売り上げだと54~72万円が給料になります。一見良さそうに見えるお給料ですが、この中から材料費やガソリン代、高速代など全て賄わなければなりませんので、しっかり計算しないと「結局これだけ!?」という事にもなりかねません。

勤務体制

基本的に直行・直帰で現場と自宅の往復になる事が多く、会社にはあまり顔を出さない勤務形態になります。

土日や盆・正月の感覚は薄れて行くでしょう。

会社員で就職した場合でも原則、交代制で月6~8日休みが標準です。夜勤があったり生活は不規則になりがちで、仕事優先の生活になるかと思います。

特に業務委託契約だと、働いた分稼ぎになりますので、月に4日くらいしか休まない人も少なく無い様です。

まとめ

ガラス屋さんに就職を検討している方向けに、ガラス業界の少し深い部分をお伝えしました。次の記事「窓ガラス交換業者には3つの形態がある。近くのガラス屋さんを探す為に理解しましょう。」も合わせてお読み頂ければさらに理解が深まると思います。

ガラス屋さんでキャリアアップを目指すのであれば、昔からある町のガラス屋さんに就職する事をお勧めします。

・ガラス施工技能士を所得しましょう。

ガラス工事のプロとして建築現場で活躍の機会も増えます。また、ガラス以外の建具知識も身に付き、さらにはガラス・サッシメーカーの担当者との繋がりも後々キャリアアップに影響するかもしれません。

ガラス屋さんで稼ぎたいのであれば、緊急のガラス屋さんをお勧めします。とにかく多くの現場を回って売上アップに努めましょう。やったらやった分稼げる会社に就職する事が肝となります。1つだけ前もってお伝えいたしますが、社員待遇で入社しない場合(業務委託契約など)は、労基の範疇外となり、原則責任は全て個人で背負う事になりますのでハイリターン・ハイリスクになる事もご承知おき下さい。

それでは就職活動頑張って下さいね!

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