夏が近ずくにつれ網戸関連のお問合せも増加してきます。新規で網戸を作製されたい方や、網戸の網張替えを行いたい方などです。網戸は常時外気にさらされています。紫外線を直接浴び、雨風に耐えていますので寿命も比較的早く、またメンテンンスを必要とする期間も短い商品です。網戸と密接な関りがある設備として網戸のレールがあります。網戸レールはまさしく網戸を設置、開閉する為に必要不可欠な設備ですが、この網戸レールが壊れた場合どの様に対象すれば良いのか?
本日は、網戸を正常に活用する上でなくてはならないレールが壊れた場合の原因、対処法、修理費用について解説しています。
ご興味のある方は参考にどうぞ!
網戸のレールが壊れてしまう原因

網戸レールが壊れてしまう原因からみて行きたいと思います。そもそもどの様な事が原因で網戸レールが破損するのかを理解しておけば未然に防ぐ事が出来るかもしれませんからね。
網戸戸車の劣化
網戸戸車の不具合が原因でレールの摩耗、破損に繋がる事があります。具体的には戸車が劣化、欠損してしまい、引きずる状態で網戸を使用し続ける事で網戸レールが壊れます。レールの表面に凹凸が出来たり、一部剥がれる様に破損します。本来であれば網戸の戸車がコロコロ回ってレールとの摩擦を最小限にしないとダメなのですが戸車の不具合をそのまま放置して使用すると思わぬ部分にまで不具合が波及して行きます。
外部からの衝撃
網戸レールはアルミ製の素材ですが肉厚もそれ程厚くないので外部からの衝撃により変形したり折れ曲がったりする事があります。実際に対応した現場ではベランダに置いてあったキャンピング道具を重いからと言って引きずる様に室内に入れた時に網戸レールに衝撃が加わったようで2センチぐらいの箇所が内側に折れていました。また別の現場では台風被害で網戸が飛ばされた時にレールが一部が破損していたり、泥棒が侵入する時に網戸が邪魔だったのか網戸やレールを酷く損傷させている事もありました。この様に、外部からの無理な圧力や衝撃によりレールが壊れてしまう事も珍しくありません。
取付不良・経年劣化
網戸レールと言えば最初から窓サッシと一体的になっている事もあれば、古いビルや団地では後付けで網戸レールを取付ける事もあります。後付け網戸レールはコンクリートビスで固定されていますので、長年の使用により振動や経年劣化で一部外れてしまう事があります。取付けてから1~2年でレールが外れる場合は取付不良の可能性も考えられます。サッシと一体型でない後付け網戸レールは破損と言うよりもレールその物が外れてしまうリスクが発生します。
網戸のレールが壊れたしまった時の対処法

網戸のレールが壊れてしまった場合、サッシ全てを取替えしないとダメなのか?と思われる方も多い様なのですがそうとも限りません。サッシ業者やリフォーム業者の一部では、サッシの取替を勧めたり、窓交換に話しを展開する事もあるようです。もっとも、窓全体を取替えれば問題が解決する事は間違いありませんが、網戸レールのみ予算を掛けずに修理する事も可能なので知っておいて損はないと思います。
修正、復元
外部からの衝撃で網戸レールが曲がってしまった時は部分的に修正が出来ます。簡易的な修正から本格的な加工まで行いレールを再生する事が出来るのです。
簡易的な修正・・・ペンチやプライヤーがあれば自分行う事も可能です。アルミが変形しやすい素材です。衝撃で力が加わって曲がってしまったのであれば、同じ様にペンチやプライヤで挟んで元に戻す事も可能です。気を付けたいのは、曲がっている全体を一度に戻さないと”アルミが波”を打ってしまいます。波を打った部分を網戸戸車が走れば正常に開閉出来ないのでご注意下さい。
本格的な復元・・・DIYが得意な方はチャレンジする価値はありますが本来はリペア業者の専門分野です。パテで埋めて硬化させた後、研磨して形を整える事で修復する事が可能です。難易度は高く自信の無い方はリペア業者に相談する様にしましょう。
オーバーレール
オーバーレールは変形したレールや破損、欠損したレールを一発で修理できるとても有難いアイテムです。RS-1型、RS-2型、RS-3型などの種類がありレールの太さによってオーバーレールの種類を選択します。レールの長さはメーカーにより1820mm、2550mm、4020mmと取り揃えられています。現場の長さに応じてカットして使用します。網戸用で使用される場合はRS-1型を使用する事になると思います。少し太い網戸レールの場合は1.5型を使用する事もあります。
価格は1,000円程度から購入可能です。ネットで「オーバーレール購入」と検索すれば豊富にアイテムが表示されます。被せるだけで網戸レールの補修が出来ますので簡単便利ですね。
網戸レールの取替
後付けの網戸レールが取付けられている場合で外れかかっているケースや既に外れているケースでは、既存レールの付け直しを行う事で修理します。問題はレールが使用に耐えない場合やビス穴が広がっていて取付直しが出来ないケースです。レールが再利用出来ない時はアルミレールのみを購入する事ができますので、ご自身で行う場合は、ネットやホームセンターで部材を仕入れて再度取付を行います。ビス穴が広がっている場合は別の場所に下穴を開けてコンクリートビスを打ち込む事になります。電動工具を使用しなければなりませんので慣れていない方は業者に依頼し、修理を行いましょう。
網戸が壊れた時の修理費用

網戸レールが壊れた場合、その修理方法ごとの目安となる修理費用は下記の通りです。業者に依頼した時の修理費用なのでご自身で修理を行う事が出来れば”グッ”とコストダウンが図れます。
網戸レールの修正・復元費用・・・6,000円~30,000円
オーバーレール取付費用・・・12,000円~28,000円
後付けレールの付け直し・・・6,000円~20,000円
後付けレールビス位置変更取付け・・・15,000円~35,000円
【補足説明】
網戸レールの加工修正費用は、簡易的な手直しから、パテ補修(復元)までを想定した費用です。
後付けレールの付け直しは既存レールの再利用を想定した費用となります。また、後付けレールビス位置変更は、新しい網戸レールを用意した想定です。この場合は、既にレールに穴があいていますので、レールそのものを新品にしないとビス位置変更はやりずらいです。
まとめ
いかがでしたか?網戸レールが壊れたとしても十分に修理で直す事が可能です。本日は網戸レールが壊れてしまった時に役に立つ情報をお届けしました。最後までお読み頂きありがとうございました!
この記事を書いた人

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。