賃貸住宅にお住いの方で、不注意でガラスを割ってしまう事もあると思います。万が一賃貸住宅のガラスを割ってしまった場合、どの様に対処すれば良いのか記事にまとめました。費用は誰が負担するのか?そのまま放置した場合どうなるのか?割れてしまったガラスの部分ごとに説明して行きたいと思います。
賃貸住宅にお住いの方でガラス修理を考えている方向けの記事になります。
賃貸住宅でガラスを割ってしまった時の対処法
もしも不注意でガラスを割ってしまった場合は、賃貸管理会社に報告する事が最優先になります。もちろん、怪我をしている場合は、怪我の手当や病院に行く事も優先的に行います。
中には、ガラスを割ってしまって直接ガラス屋さんに修理を依頼する人もいますが、出来れば管理会社に「自分でガラス屋さんを呼んで修理します」と一言伝え、同意を得た上で行動に移しましょう。
管理会社によっては、ガラス屋さんの指定をする事もあるようです。業者に指定に関して賃貸借契約書で取り交わしが無ければ、自分で安いガラス屋さんを見つけても責められる事ではありません。ただ、全く同じガラスにしないとこれはこれで、後々トラブルの火種になる可能性は否めません。賃貸管理会社と十分に話し合った上で判断する必要があります。
窓ガラスが割れてしまった場合
外に面した窓ガラスが割れてしまった場合は、可能な限りすぐに修理しましょう。防犯上もリスクが高まりますし、雨風が室内に侵入する恐れがあります。ガラス修理を放置した事で、長期的、断続的に雨で床が濡れてしまい床が変色したり腐ったり場合は、入居者の責任、費用負担で床の張り替えまでしなければならなくなります。入居者には原状回復義務と言う責任があるからです。
原状回復義務を簡単に説明すると、借りた物(今回の場合は部屋)を同じようにして返すと言う意味です。入居者の責任ではない経年劣化、つまり通常使用による損耗等は、原状回復義務には該当しませんが、入居者がガラス修理を怠った事により損害が発生した床の変色や被害は入居者が元に戻さなければなりません。
室内の建具や扉のガラスが割れてしまった場合
部屋の間仕切りドアや引き戸にもガラスが使用されている事があります。この部分のガラスが割れてしまった場合について考えて見たいと思います。こちらのガラスも可能であれば速やかに賃貸管理会社に報告し修理する事が最も望ましいです。
ただ、部屋中の使用に関しては、入居中特に問題が無ければ、今すぐガラス交換をしなくてはならないと言う事はありません。ガラスの代わりに入居中だけ別の素材の物、例えばポスターを貼ったり、ホームセンターでアクリル板を買ってきて貼り付けても良いです。
ただし、退去時には先程と同じ様に原状回復義務を果たす事になりますので、割れたガラスと同一のガラスを入れなければなりません。テープの跡についても綺麗にして退去する必要がありますので、あまりベタベタ貼り付ける事は控えましょう。
浴室出入口のガラスが割れてしまった場合
浴室など、水回りは湿気がこもります。室内のガラスなので急いで修理をしなくても良いか・・・と思ってそのままにしていると、ガラスが無い為に湿気が室内に充満しカビやクロス・フローリング・畳などを痛めてしまわないとも限りません。水回りが関係する扉のガラスは早めに修理した方がよいでしょう。
賃貸住宅のガラスを割ってしまった場合の費用負担
賃貸住宅のガラスを割ってしまった場合は基本的には自己負担になります。但し、部屋を借りる時に保険に加入している事が殆どだと思います。内容にもよりますが、借家人賠償責任補償に加入していればガラス割れなど偶発的に起こった大家さんへの損害賠償責任を保険でカバーできる可能性が高いです。
詳しくは加入している保険会社に確認してみましょう。
入居者の過失ではないガラス割れ
入居者の方に過失がない場合でもガラスが割れてしまう事があります。代表的な2つの事例を挙げて説明いたします。合わせて理解しておけば、ガラス割れについての対処法はバッチリです。
・網入りガラスの熱割れ
・空き巣がガラスを割った場合
網入りガラスの熱割れとは、ガラスに黒い線の様なラインが入った窓ガラスの事です。スチール製のワイヤーがガラスに入っているのですが、実はこの網入りガラス、気温の変化でワイヤーが伸縮しガラスにひび割れを起こす事が多々あります。
また、不可避なガラス割れとして、泥棒が窓から侵入しようとしてガラスを割る事があります。この場合も当然、ガラスが割れた事は、入居者の責任ではありませんね。
この様な、入居者に過失がないケースでは大家さんの保険でガラス修理を行える可能性が高いです。まずは、管理会社にガラス割れの発生を報告し、指示を仰ぎながら協力し解決して行きます。
まとめ
本日は賃貸住宅でガラス割れが発生した場合の対処法について考えて見ました。結論から言えば、しっかりと保険に入っていれば保険で修理代をカバーできる可能性が高いと言えます。保険適応場合は発生から請求までの期間など決まりがあります。ガラス割れが発生した場合、速やかに対応る事が何よりも大切だと思います。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。