ペアガラスと二重窓(二重サッシ)の違い。どっちがお勧め?

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ペアガラスと二重窓(二重サッシ)を同じように捉えていらっしゃる方も多いですが、実は少し、いえ、全然違います。断熱性能を高める為にペアガラスを検討している、結露対策で二重窓(二重サッシ)を検討している。この様にお考えの方には、是非、ペアガラスと二重窓(二重サッシ)の違いを正確に理解された上でどっちがユーザー様に適しているのか考えていただければと思います。

本日は、ペアガラスと二重窓(二重サッシ)の違いと、どっちのお勧めのガラスなのか、メリット、デメリットと合わせて説明して行きたいと思います。

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ペアガラスと二重窓(二重サッシ)の違いとは?

まずは、ペアガラスと二重窓の違いについてです。

ぺガラスとは

ペアガラスとは?複層ガラスやトリプルガラスとの違い
参考図1

ペアガラスと似た言葉に、複層ガラスと言われるものがあります。ペアガラスと複層ガラスって同じガラスだと思っていた!この様な方も少なくありません。しかし、ペアガラスと複層ガラスの関係性は上記の参考図1の様なイメージとなります。

複層ガラスとはペアガラスやトリプルガラスなど複層構造になっているガラスの総称の事を言います。一方でぺガラスとは二重構造のガラスを指し、トリプルガラスとは三重構造のガラスを指します。この二重構造のガラスというのが、二重窓と混合して誤認される為に、頭がゴチャゴチャになられる様です。

まず、ペアガラスとは二重構造のガラスだと理解しましょう!

二重窓とは

参考図2

次に、二重窓について説明いたします。

二重窓は二重サッシとは同じような意味で使用されます。厳密には異なりますが、ま~ほぼ同じ意味ですので深くは掘り下げなくて大丈夫です。二重窓や二重サッシと言われるものは、主に、内窓の事を指します。(外窓のケースもありますが、本記事では内窓として説明を進めて参ります)内窓とは今設置されている既存の窓の内側に新たに窓を取付ける事です。内窓はサッシメーカー各社から商品化されており、

LIXIL(リクシル)=インプラス

Ykkap=プラマードU

三協アルミ=プラメイクEⅡ

この様な商品名で販売されています(2022年5月4日現在の情報です)

二重窓とは上記の参考図2でも分かる通り、ガラスの事ではなくガラスも含まれた、の事を指します。

既存窓の内側にさらに窓を取付けるので、窓が二重になりますよね?その為に二重窓や二重サッシという言い方をされる様になったと言われています。

二重窓とは、二重に窓を設置する事と理解しましょう!

ペアガラスと二重窓(二重サッシ)どっちがお勧め?

ペアガラスと二重窓の理解はして頂けましたでしょうか?

その上で、どちらがお勧めなのか考えて行きたいと思います。”お勧め”の答えはユーザー様の目的により異なってくると思いますので、まずは目的を明確にしましょう。ペアガラスや二重窓(内窓)を検討される方の殆どは、下記4つの効果のうちいづれか、もしくは全てを期待されている事でしょう。

1.断熱効果(遮熱効果)

2.防音効果

3.結露軽減効果

4.防犯効果

この4つの効果を最大限に得るには二重窓(内窓)をお勧めします。

内窓をお勧めする理由

ここで押さえておきたいポイントとして、上記4つの効果を最大限に得るには内窓をお勧めしています。内窓にはデメリットもありますので、そのデメリット考慮すると、ユーザー様個人個人によりお勧めは変わる事もありますので十分にご注意下さい。

まずは、なぜ、効果を期待できるのが内窓なのか説明いたします。

そもそも、通常の単板ガラスをペアガラスに取替をして上記4つの効果を得ると考えた時、内窓にも同じ事が容易に再現出来るのです。

分かりにくいですか?具体的に説明します。

まずペアガラスについて、現在の単板ガラスをペアガラスに交換する事は出来ます。サッシはそのまま使用し、ガラスのみアタッチ付きペアガラスにすれば取替可能なのです。(AGCのペアプラスが有名です)

又は、窓サッシをリフォームする事でももちろんペアガラスに変更し防犯合わせガラス仕様やLow-e仕様など、防犯性能を高めたり、断熱性能を高めたりする事は可能です。

しかし、一方で、内窓を既存の窓の前に取付ければ、内窓のガラス構成をペアガラスにも出来ますし、防犯合わせガラス仕様や高断熱ガラスであるLow-eにも出来るのです。なので、ペアガラスに出来る事は、内窓で全て再現出来るという事です。

さらに、内窓は、既存窓から距離が離れます。ペアガラスはサッシから距離は離れませんね。

内窓の窓と窓の距離が離れるという事、隔たりが多くなる事は非常にメリットがあるのです。下記に内窓のメリットについて記載しています。

内窓のメリット

ペアガラスと内窓を比較する上での内窓の優位性となります。

・断熱効果

ペアガラスはサッシに取付けられたガラスで空間を作り断熱性能を高めます。一方内窓は、既存窓とさらに距離の離れた部分の内窓にペアガラスが設置する事が可能です。外気と室内の間に隔たりが多い事や距離が離れる事は断熱性能に高い効果を期待できます。

・防音性

こちらも上記同様に、音の伝わる振動を考えれば特殊な周波数を除けば、隔たりが多い事と距離が離れる事は効果と相関関係にあると考えられます。

・結露軽減効果

ペアガラスに取替えてもサッシがアルミのままではサッシに結露が付着してしまいます。内窓は樹脂サッシや樹脂アルミ複合になっておりサッシ部分での結露対策もされています。

・防犯効果

防犯についても内窓に軍配があがります。内窓のガラスを防犯ガラスにすれば、泥棒としては、ガラスを3回破って、クレセント錠を2度解錠する必要があります。

通常のペアガラスであれば、ガラス2枚とクレセント錠1つとなりますので内窓の防犯性能は飛躍的に上がると思われます。

内窓のデメリット

内窓のいい所ばかり述べました。特に内窓の回し者ではありませんのでご安心下さい。デメリットについてもしっかり説明いたしますね。ペアガラスと比較した場合のデメリットです。

・開閉が面倒になる

内窓のデメリットとして、窓の開閉が面倒になる事は間違いありません。特に頻繁に出入りする窓、バルコニーや庭に出る窓。ここに内窓を設置すると、出入りする時に既存窓と内窓の2度窓を開閉する必要が出てきます。人によっては内窓を取付けて後悔したと感じる方もいらっしゃる様です。

・カーテンレールに干渉するかも

今取付けられているカーテンに内窓が干渉するかもしれません。もし干渉する場合はカーテンレールの移設が必要になる事があります。

室内の有効スペースが減少する

カーテンレールの移設もそうなのですが、そもそも内窓を取付ける事で、約7cm以上は必ず部屋の有効スペースが損なわれます。圧迫されていると感じる方もゼロではない様です。慣れるとは思いますが、そもそも省スペースの部屋なのであれば内窓の取付けは慎重に行うべきです。

上記の様な事はペアガラスには起こりませんので内窓のデメリットと言えますね。

まとめ

本日は、ペアガラスと二重窓の違いについて説明しました。また、どちらがお勧めなのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットを検討してお伝えいたしました。ペアガラスにしようか、内窓にしようか迷っていらっしゃる方は参考にして下さいね。


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