プリーツ網戸とはアコーディオン網戸とも言われ、網を折り畳む様な感じで収納する横引き網戸となっています。プリーツ網戸を使用していると、紐が切れた、網が破れた、この様なトラブルが発生する事は珍しくありません。紐はごく普通の紐です。現物を見ると、特別丈夫な訳でもないです。網に関しても一般的に使用されているビニール製の網となっています。ただ、問題はメンテナンスが困難と言う事です。基本的には紐が切れたり、網が破れた場合は修理する事が出来ません。もしかしたらホームセンターで販売されている網の補修材などで一時的には上手く行くかもしれませんが、一般的な普通のパネル網戸の様に網の張替えを行う作業は出来ない様になっています。そうです、つまり網戸全体を取替えなければなりません。
その為、現在のプリーツ網戸を普通の網戸に交換できないのか?普通の網戸なら網の張替えも出来るし戸車を交換したり、ちょっとしたメンテナンスは出来るのに!と思われる方もいらっしゃいます。
本日は、プリーツ網戸を普通の網戸に交換できないのか?この点について考えて行きたいと思います。
プリーツ網戸は何年持つ?(紐が切れる、網が破れる原因)
まずは、プリーツ網戸は何年ぐらい使用できるのか、この点から考えて行きたいと思います。普通の網戸に取替え出来るとしても結局どちらがお得なのかも含めて検討したいと思われるはずです。
当社で対応している現場の感覚で言えば、早くて5年~10年、長持ちしているプリーツ網戸で15年程度です。もっとも当社が修理に訪問していないお宅では15年以上も十分使用出来ている事と思われます。目安としては10年前後でトラブルが発生する可能性が高まる。この様なイメージです。
紐が切れる
プリーツ網戸は網が山谷状に折り目がついています。横に紐が通っており使用時にガイドの役割をしながら網を張ったり収納したりします。この紐が切れてしまい正常に使用出来なくなってしまう事があります。主な原因は経年劣化です。一度切れた紐を結び直して修理するのは難しく、たった紐が切れただけなのにプリーツ網戸全体の交換をしなければならない事態となります。この様な点が「あ~プリーツ網戸はダメだな~普通の網戸の方がいいな~」と考えるきっかけとなるようです
網が破れる
山谷状に折り目がついていると言う事も影響してか、その部分に切れ目が入り網が破れてしまう事があります。何度も使用すれば経年劣化で破れるのもうなずけますが、商品によってはたった数年で破れが発生する事も。また、ペットを飼育されている方はペットが網を登ったり、爪で引っ掻いたりして網を破ってしまいます。普通の網戸は窓の外に取付けられているので、ペットが網戸に接する機会も限定されますが、プリーツ網戸は室内に取付けられています。その為、機会があればペットはいつでも網と遊ぶ事が出来るので網の破れるリスクは高くなります。
プリーツ網戸から普通の網戸に変更する事は可能なのか?
さて、本題に入りましょう。プリーツ網戸から普通の網戸に変更する事は可能なのか?
答えは「出来る事もあれば出来ない事もある」と言えます。現在取り付けられているプリーツ網戸の窓やドアの種類に大きく関係してきます。ケースごとに説明してきますね。
玄関や勝手口ドア
玄関ドアや勝手口ドア、写真の様な店舗のドア等に取付けたプリーツ網戸を普通の網戸に交換するのは極めて困難です。予算をかけて条件が整っていれば出来なことはありません。通常網戸用のレールを上下に取付けてパネル網戸を建て込むだけです。ただし、玄関や勝手口ドアの回りには、出っ張りや引っ込みがあると思います。そのため、余程条件が整っていないと現実的には交換は難しいです。
玄関引き戸
玄関引き戸のプリーツ網戸を普通の網戸に交換する事は可能です。写真の様に2枚建て玄関引き戸にプリーツ網戸を取付ける場合は方立を設けて片引きプリーツ網戸を取付けます。普通の網戸にしたい場合は、室内側のサッシ上部にZレールを取付けて、床に後付け用網戸レールを取付けます。上下のレールをH寸法(高さ)とし新規網戸作製を行います。気を付けなければならない点は玄関引き戸の召し合わせ錠の部分です。網戸のW寸法(横幅)を調整し網戸が召し合わせ錠に覆い被らない様に調整をしなければなりません。
すべり出し窓(外に開く窓)
すべり出し窓(縦すべり出し窓、横滑り出し窓)や外に開く窓(外倒し窓、ルーバー窓、オーニング窓)など取付けられているプリーツ網戸を普通の網戸にする事は出来ません。すべり出し窓をはじめ、外に開く窓は、普通の網戸が取付けられないのでその代替として室内側に取付ける網戸、プリーツ網戸が設置されています。従って、普通の網戸を取付ける事はできません。アイデアとしては、室内側に普通の網戸が取り付くレールを設けて普通の網戸を取付けると言う方法はいかがでしょうか?デメリットは面倒臭い事です。窓を開け閉めする度に毎回網戸の脱着を行う必要があります。代替案として、普通の網戸以外の商品で内開き網戸と言われる商品があります。プリーツ網戸以外の網戸をご検討されているのであればこちらの網戸の方が現実的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?プリーツ網戸を普通の網戸に交換する場合について色々と説明いたしました。プリーツ網戸と普通の網戸のメリット、デメリットを考えて見ると、プリーツ網戸はスタイリッシュで格好いい網戸と言えます。半面、メンテナンスに少々難ありです。猫や犬などプリーツ網戸に接触するペットを飼っていなければ経年劣化でダメになるまで10年前後といった所です。
一方、普通の網戸はシンプルな分、メンテナンスも簡単で網の張替えや戸車交換を行って長く使用する事が出来ます。沿岸などアルミにとって環境が悪い場所でなければメンテナンスをしながら20年程度は普通に使えます。このタイプの網戸を交換する時期はフレームが歪みだした時期となりますのでコスパは非常に良いです。
プリーツ網戸が破れてお困りの方は是非、本記事を参考に網戸について検討して見て下さい。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。