自宅のドアはキチンと閉まっていますか?
ドアの閉まりが悪くなる原因にドアクローザーがあります。
ドアクローザーの調子が悪くなるとドアからの出入りが不便です。
では、どうすればよいのでしょうか。
今回は、ドアクローザーが閉まらない時の症状・対処方法・寿命の時のケースなどについてわかりやすくご紹介します。
ドアクローザーとは何か?
ドアクローザーとは、ドア閉鎖速度調整装置のことです。
簡単にいうと、ドアを自動でゆっくりと閉めてくれる装置になります。
ドアクローザーはどこについているのか?
ドアクローザーは、一般的に開き戸の蝶番側の上部についています。
ドアクローザーの見た目とは?
ドアクローザーの見た目は「金属製の小箱」と「折り重なった金属製の棒」がセットになった見た目をしています。
ドアクローザーの目的とは?
ドアクローザーの目的は、ドアが急に「バターン!」と閉まってしまわないように、速度調整をすることです。
ドアクローザーがあることで、利用者がドアに当たってケガをしないように、ドアをゆっくりと最後まで閉めてくれます。
ドアクローザーが原因でドアが閉まらない時の症状とは?

ドアクローザーが原因でドアが閉まらない時には、次のいずれかの症状がでます。
ドア枠の直前で閉まりが悪くなる
1つ目の症状はドア枠の直前で閉まりが悪くなることです。
次のようなイメージです。
人がドアノブから手を放した後、ドアがゆっくりと閉まろうとする。
ところがドア枠の直前で閉まりきらずに止まってしまう。
ドアクローザーが正常に機能していると、ドアはゆっくりと最後まで閉まりきります。
アームから異音がしてドアの閉まりが悪くなる
2つ目の症状はアームから異音がしてドアの閉まりが悪くなることです。
次のようなイメージです。
ドアを動かすたびに、ドアクローザーから金属を擦るような異音がする。
ドアを最後まで閉めようとすると、力がいる。
ドアクローザーが正常に機能していると、アームからの異音はせずに、ドアはスムーズに最後まで閉まってくれます。
寒くなるとドアの閉まりが悪くなる
3つ目の症状は寒くなるとドアの閉まりが悪くなることです。
次のようなイメージです。
それまでは普通にドアが閉まっていた。
ところが毎年寒くなると、ドアの閉まりが悪くなる。
ドアクローザーが正常に機能していると、ドアは季節や気温に関係なく普通に閉まります。
ドアクローザーが原因でドアが閉まらない時の対処方法とは?

こちらでは前章でご紹介したドアクローザーが原因でドアが閉まらない時の対処方法についてご紹介します。
ドア枠の直前で閉まりが悪くなる時の対処方法
こちらの症状の対処方法は次の通りです。
ドアクローザーの本体にある速度調節ネジを回して速度を調整する
一般的に速度調節ネジは次の3つがついています。
番号 | 区間名 | 速度調節ネジが担当するドアの開閉角度 |
① | 第1区間 | 扉が閉まる70~90°手前から第2区間まで |
➁ | 第2区間 | 扉が閉まる17°手前から第3区間まで |
➂ | 第3区間 | 扉が閉まる2°手前から閉まるまで |
※ただしメーカーや商品によって速度調節ネジの角度が異なることがあります。
ドア枠の直前で閉まりが悪い時は、➂のネジを回して調整します。
一般的に、右に回すと遅くなり、左に回すと早くなります。
この場合、左に回してドアの開閉速度を早くしましょう。
アームから異音がしてドアの閉まりが悪くなる時の対処方法
こちらの症状の対処方法は次の通りです。
1.アームの回転軸にグリスを塗る
2.アームの接続部にあるネジの締まり具合を適切にする
3.アームの接続部にホコリが溜まっている時はブロアーで吹かす
ただし、グリスの代わりに防サビ潤滑剤やシリコンスプレーはNGです。
理由はグリスを落としてしまい、逆に異音が強くなるからです。
寒くなるとドアの閉まりが悪くなる時の対処方法
こちらの症状の対処方法は次の通りです。
ドアクローザーの交換が必要
寒くなるとドアの閉まりが悪くなる原因は、気温が下がったことでドアクローザー内部の油が固まってしまったからです。
対策としては、年間を通して油が固まらない様にドアクローザーに交換することをおすすめします。
ドアクローザーが寿命の時のケースとは?

ドアクローザーもいつかは寿命がきます。
こちらではドアクローザーが寿命の時のケースについてご紹介します。
速度調整ネジで速度を調整ができなくなった
ドアクローザーが正常であれば、ドアクローザー本体についている速度調整ネジを「5°」回すだけで、ドアが閉まる速度に変化がでます。
もし速度調整ネジを回しても変化がでなかったり、逆に急激に変化する場合はドアクローザーの寿命が考えられます。
ドアクローザーの下部に油がつくようになった
ドアクローザーが正常であれば、ドアクローザーの下部に油がつくことはありません。
もしドアクローザーの下部に油がつく場合には、油、または本体の経年劣化による寿命が考えられます。
「ガチガチ」と異音が出始めた
ドアクローザーが正常であれば、ドアクローザーから異音はでません。
もしドアを開け閉めしている時に、ドアクローザーから「ガチガチ」などの異音が出始めたら、油切れからくる部品の磨耗や劣化による寿命が考えられます。
設置からおよそ10年以上経っている
ドアクローザーの設置からおよそ10年以上経っていると、そろそろ寿命を迎えます。
仮に10年以上経っても、いきなり調子が悪くなることはありませんが、徐々に不具合がでてくる可能性はあります。
開閉回数が20万回以上を過ぎている
ドアクローザーの開閉回数が20万回以上を過ぎると、そろそろ寿命を迎えます。
JIS規格のドアクローザーの開閉回数試験は最低5万回といわれています。
20万回だと約4倍なので、とくに人の出入りが多いドアは注意が必要です。
こちらのケースも徐々に不具合がでてくる可能性があります。
ドアクローザーを調整・交換した時の価格

ドアクローザーを調整、交換するとどれくらいかかるのでしょうか?
ドアクローザーを調整・交換した時の価格の目安は次の通りです。
作業内容 | 作業員の数 | 価格 |
(1)ドアクローザーの調整 | 作業員1人 | ・作業代金5,000~8,000円程度 |
(2)ドアクローザーの交換 | 作業員1人 | ・作業代金10,000~15,000円程度 ・ドアクローザー代金1台10,000~20,000円程度 |
※ただし業者によって作業代金、ドアクローザー代金は異なります。
まとめ
今回は、ドアクローザーが閉まらない時の症状・対処方法・寿命の時のケースなどについてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると、どんなにドアクローザーをていねいに使っていても、設置からおよそ10年以上経っていたり、開閉回数が20万回以上を過ぎていると寿命がくることです。
もし現在、ドアクローザーの調子が悪い時は、ドアクローザーの専門業者に問い合わせてみることをおすすめします。
この記事を監修した人

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。