窓が外れない原因は「外れ止め」!正しい外し方と調整方法

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窓サッシには外れ止めといわれるパーツが取付けられています。

  • 年末の大掃除で窓ガラスを外して洗いたいのに、上に持ち上げてもつっかえて外れない!
  • 窓を閉める時に、枠の上の方からキーキーと擦れるような嫌な音がする…。

このケースのお困り事の原因は窓サッシの外れ止めが影響している可能性が高いです。

この記事では、サッシ屋のプロが、外れ止めの役割と、窓を外したい時の「正しい解除方法」を分かりやすく解説します。ドライバー1本で誰でも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

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窓が外れない!その原因は「外れ止め」が効いているから

窓を上に持ち上げようとしても、ガチッと何かにぶつかって外れない場合、それは窓が壊れているわけではありません。 サッシの上枠についている「外れ止め」という部品が、しっかりと本来の仕事をしている証拠です。

外れ止めの本当の役割は「落下防止」と「防犯」

外れ止めは、その名の通り窓が枠から外れて落ちるのを防ぐための安全装置です。

・台風などの強風で窓がガタガタと煽られて浮き上がった時 ・地震の強い揺れでサッシ枠が歪んだ時 ・泥棒が外から窓を外して侵入しようとした時

このような万が一の事態が起きた時に、窓がレールから脱落して大事故になるのを防ぐ、いわば命綱のような役割を果たしています。 そのため、普段は簡単に窓が外れないようにロックがかかっている状態が「正常」なのです。

【大掃除に必須】ドライバー1本!外れ止めの「解除」手順

窓を掃除したり、引っ越しで大きな荷物を入れたりするために「窓を外したい」時は、この外れ止めを一時的に無効化(解除)する必要があります。 特殊な工具は不要で、プラスドライバーが1本あればどなたでも簡単に作業できます。

STEP1:外れ止めの位置を確認する

外れ止めの設置されている場所はサッシ枠の上部であったり、窓サッシの側面や前面であったり実は商品によって設置されている場所が違います。

多く取付けられている部分としては、窓を少し開けて、室内側から窓の上枠(一番上のレール付近)を覗き込んでみてください。 窓の左右の端(縦の枠と交わるあたり)に、プラスネジで固定された小さな樹脂製または金属製の部品が付いているはずです。これが外れ止めです。 (※メーカーや窓の種類によって形状や設置場所は異なります。)

STEP2:プラスドライバーでネジを「緩める」

プラスドライバーを使って、外れ止めを固定しているネジを反時計回りに回して緩めます。 ここで一番重要な注意点があります。ネジは「完全に外してしまわない」こと。 ネジを抜いてしまうと、部品が窓枠の中に落ちてしまい、元に戻せなくなるトラブルがよく発生します。部品が上下に手で動かせる程度に、軽く緩めるだけで十分です。

STEP3:部品をカチッと「下」へ下げる

ネジが緩んだら、外れ止めの部品本体を指でカチッと一番下まで下げます。 部品が下がった状態のまま、窓の両端を持って上にグッと持ち上げ、手前に引いてみてください。 今までつっかえていたのが嘘のように、スムーズに窓がレールから外れるはずです。

窓を戻した後の正しい外れ止めの「セット&調整」手順

窓サッシの外れ止めを解除して用事を済ませたら、絶対に忘れてはいけない作業、外れ止めのセット&調整について説明します。

下げたままになっている「外れ止め」を元の位置に上げて、再びロックをかけないと、強風の日に窓がガタついて、最悪の場合はレールから外れて落下する大変危険な状態になってしまいます。

窓を戻したら、必ず以下の手順で外れ止めを調整し直してください。

サッシ屋の鉄則「1〜2ミリの隙間」の法則

外れ止めを調整する際、多くの人がやってしまう「失敗」があります。

それは、外れ止めの部品を一番上(レールに当たる位置)までピッタリと押し付けたまま、ネジをきつく締めてしまうことです。

外れ止めが上のレールに強く擦れた状態になると、窓を開け閉めするたびに「キーキー」と嫌な金属音や樹脂の擦れる音が鳴り、窓の動きも極端に重くなってしまいます。

プロのサッシ屋が現場で行う、正しい調整手順は以下の通りです。

  1. 窓を閉めた状態で、外れ止めのネジを緩める。
  2. 部品を指で上に押し上げ、上のレール(上枠)に一度カチッと当てる。
  3. そこから、ほんの少し(1ミリ〜2ミリ程度)だけ部品を下げる。
  4. その「1〜2ミリの隙間」をキープしたまま、プラスドライバーでネジをしっかりと締める。

この「レールに当たらないギリギリの隙間」を作ることが最大のポイントです。

これにより、普段の開け閉めではレールに擦れずスムーズに動き、いざ窓が浮き上がった時だけ外れ止めがストッパーとして機能してくれます。

症状別・窓の不具合と「本当の原因」チェック表

窓の動きがおかしい時、「外れ止めを調整すれば直る」と勘違いされがちですが、実は症状によって原因は全く異なります。

よくある窓の不具合と、その本当の原因を一覧表にまとめました。ご自宅の窓の状態と照らし合わせてみてください。

窓の症状本当の原因と対策
窓を上に持ち上げても外れない【正常な状態】
外れ止めがしっかり効いています。外したい時はネジを緩めて部品を下げてください。
上枠からキーキーと擦れる音がする【外れ止めの調整不良】
外れ止めが上がりすぎてレールに擦れています。ネジを緩め、1〜2mm下げて締め直してください。
窓の動きが全体的に重い・ガタつく【戸車(とぐるま)の劣化・ゴミ】
外れ止めではなく、窓の下にある車輪(戸車)の寿命か、下レールに砂埃が詰まっているのが原因です。レールを掃除するか、戸車の交換が必要です。
窓を閉めても隙間風が入る【戸車の高さ調整不良】
窓が斜めに傾いている可能性があります。窓の側面下部にある調整ネジを回して、戸車の高さを左右均等にしてください。

このように、窓が重かったり隙間ができたりするのは、基本的に下の「戸車」の役割です。

外れ止めはあくまで「落下防止の安全装置」であり、窓の滑りを良くするための部品ではないことを覚えておきましょう。

まとめ:外れ止めは「いざという時の命綱」

今回は、窓サッシの外れ止めの役割と、正しい解除・調整方法について解説しました。

大掃除や引っ越しで窓を外したい時は、無理に力任せに持ち上げず、まずは上枠の端にある「外れ止めのネジ」を緩めてみてください。

そして、作業が終わって窓を戻す時は、プロの鉄則である「1〜2ミリの隙間」をあけてネジを締めることを絶対にお忘れなく。

普段は存在すら忘れてしまうような小さな部品ですが、台風や地震の時には家族の命と財産を守ってくれる重要な存在です。

この機会に、ご自宅の窓の外れ止めが正しい位置にセットされているか、緩んで落ちていないか、ぜひ一度チェックしてみてください。

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