内窓が熱割れとは?原因や対処法、熱割れしやすい種類を解説

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内窓の熱割れについて、このような悩みや疑問はありませんか?

「内窓は熱割れする?」

「原因や対処法は?」

「どんな内窓が割れやすい?」

断熱効果が高いことで人気の内窓ですが、熱割れによってガラスが割れてしまうことはあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、内窓の熱割れの概要や熱割れしやすい種類、原因、対処法などについて詳しく解説します。

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内窓の熱割れとは?

まずは内窓の熱割れについて詳しく解説します。

①熱割れとは?

熱割れとは、窓ガラスに加わる熱が原因となってひび割れてしまう現象のことを指します。

熱割れは頻繁に発生するものではありませんが、一般的な住宅でも熱割れするリスクは十分にあるため対策が必要です。

②内窓は熱割れする?

内窓は外窓に比べると熱割れしにくいですが、まったく熱割れしないというわけではありません。

③内窓が熱割れする原因

内窓が熱割れする原因は、内窓に使用された窓ガラスに熱が加わったとき、ガラス全体で温度の不均衡が生じることです。

ガラスの特性として、高音部は膨張し、低温部は熱膨張した部分を結束しようとしますが、このときに発生する引張応力(ひっぱりおうりょく)によって熱割れが起きてしまうことがあります。

そのため、内窓に使用される窓ガラスの温度が不均衡になりやすく、「直射日光が当たる内窓」や「熱がこもりやすい内窓」などは熱割れが発生しやすいのです。

熱割れしやすい具体的な内窓の種類は以下を参考にしてください。

(参照:AGC「21. ガラスが割れる時 -3熱割れ」

熱割れしやすい内窓の種類

熱割れしやすい内窓の種類は以下の通りです。

  • Low-E複層ガラスを使用した内窓
  • 網入りガラスを使用した内窓
  • 厚みのあるガラスを使用した内窓
  • 断熱・遮熱フィルムを使用した内窓
  • エアコンが直接当たる内窓
  • 東南向きに設置された内窓
  • 経年劣化した内窓

それぞれの種類について、詳しく解説します。

①Low-E複層ガラスを使用した内窓

Low-E複層ガラスは、Low-Eと呼ばれる特殊な金属膜によって断熱性能が非常に高いガラスとなっており、内窓にもよく使用されていますが、熱割れしやすいガラスとしても知られています。

なかでも、外窓と内窓の両方にLow-E複層ガラスを使用すると、ガラスとガラスの間の空間に熱がこもってしまい熱割れしやすくなるのです。

②網入りガラスを使用した内窓

防火設備として導入されることの多い「網入りガラス」は、ガラスの内側に金属のワイヤーが埋め込まれており、この金属ワイヤーは熱膨張率が非常に高いため熱割れしやすいです。

窓ガラス熱割れといえば網入りガラスと言われるほど熱割れしやすいガラスですので注意しましょう。

③厚みのあるガラスを使用した内窓

厚みのあるガラスは温度に不均衡が生じやすくなるため熱割れしやすいです。

内窓に厚みのあるガラスを使用する場合は強化ガラスなど、熱割れしにくいガラスを使用するといいでしょう。

④断熱・遮熱フィルムを使用した内窓

内窓の断熱性能を高めるために、断熱フィルムや遮熱フィルムなどをガラスに貼り付けている方も多いですが、断熱・遮熱フィルムは熱を吸収する性質があるため、ガラスに熱がこもってしまい熱割れの原因になることがあります。

断熱・遮熱フィルムの取扱説明書通りに使用していれば熱割れするリスクは低いですが、網入りガラスやLow-E複層ガラスへの使用は避けるのが無難です。

⑤エアコンが直接当たる内窓

エアコンが直接当たる場所に設置された内窓は、ガラスの温度に不均衡が生じやすいため熱割れしやすくなります。

そのため、エアコンの風が直接当たる場所や、内窓周辺でのストーブの使用は避けましょう。

⑥東南向きに設置された内窓

朝日が直接当たりやすい東南向きに設置された内窓は、夜間に冷やされたガラスが直射日光によって急激に温められるため、熱割れしやすいです。

内窓全体に日光が当たっていれば問題ないように思えますが、サッシに差し込まれている部分のガラスには日光は当たりませんので、サッシ周辺部分において温度の不均衡が生じてしまいます。

⑦経年劣化した内窓

経年劣化した内窓は強度が下がっているため、熱割れしやすくなります。

内窓に使用される一般的な窓ガラスの耐用年数は20年〜30年ほどですので、熱割れのリスクが高くなることを理解しておきましょう。

内窓の熱割れを防ぐ対処法

内窓の熱割れを防ぐ対処法は以下の通りです。

  • 内窓に直射日光が当たらないようにする
  • 熱割れしにくいガラスを選ぶ

それぞれの対処法について、詳しく解説します。

①内窓に直射日光が当たらないようにする

先ほどもお伝えしたとおり、内窓に直射日光が当たると熱割れしやすくなるため、外側にシェードを設置したり、植物で緑のカーテンを作るなど、直射日光が当たらないように工夫することで熱割れを防げます。

②熱割れしにくいガラスを選ぶ

網入りガラスは熱割れしやすいため、網入りガラス以外を選べるのであれば熱割れしにくい耐熱ガラスや強化ガラスなどを選ぶのを検討することもおすすめです。

内窓の熱割れに関するよくある質問

内窓の熱割れに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.内窓の熱割れに火災保険は適用されますか?

内窓の熱割れは自然発生する現象で、火災保険の補償内容に含まれる「不測かつ突発的な事故」として取り扱われることが多いため、火災保険が適用されるケースも多いです。

Q2.内窓が熱割れしたらDIYで修理できる?

熱割れしてしまったガラスは交換でしか対処できないため、基本的にはDIYでの修理はできません。

熱割れした部分を放置してしまうと、ヒビが広がって二次被害につながることもありますので、速やかに業者に連絡するようにしましょう。

Q3.内窓が熱割れする確率はどのくらいですか?

内窓の熱割れはガラスや環境によっても大きく異なるため、確率を計算することはほぼ不可能です。

Q4.内窓の「熱割れ計算」とはなんですか?

「熱割れ計算」とは、内窓が設置される環境や日当たり、ガラスの種類、カーテンの有無、施工条件などから、内窓が熱割れするリスクを計算するものです。

熱割れ計算は非常に複雑な計算となるため、専門業者に相談するといいでしょう。

Q5.「真空ガラス スペーシア」は熱割れしますか?

世界で初となる真空ガラスが使用された「スペーシア」は断熱性能が非常に高く、内窓として人気がありますが、ほかのガラスと同様に熱割れするリスクはあります。

なかでも、網入りガラスタイプのスペーシアは、一般的な網入りガラス同様に熱割れしやすいので注意しましょう。

まとめ

本記事では、内窓の熱割れの概要や熱割れしやすい種類、原因、対処法などについて詳しく解説しました。

内窓は室内の断熱性を高めるために大きな効果を発揮しますが、使用条件がガラスによっては熱割れするリスクを考えておく必要があります。

熱割れは高確率で発生する現象ではありませんが、網入りガラスを中心にリスクは十分に高いので、設置する段階で熱割れのリスクを考えておくと後悔なく設置することができるはずです。

ぜひ本記事を参考にして内窓の熱割れを未然に防いでみてください。

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