熊本市東区秋津新町にある薬局様にて、店舗入口の引戸戸車交換と新たにバーハンドルを取り付ける工事を行いました。
日々多くの患者様が利用される薬局にとって、入口ドアの開閉が重たく感じられる状態はストレスとなるだけでなく、安全性の面でも改善が必要です。今回の施工では、患者様・スタッフ様双方にとって快適で安心できる店舗環境を整えることを目的としました。
店舗引戸の開閉が重くなる原因と課題

築30~40年が経過している建物のため、入口の引戸は長年の使用で戸車が摩耗し、スムーズに動かなくなっていました。患者様からは「扉が重くて開けにくい」との声もあり、毎日の出入りに小さなストレスが積み重なっていたのです。このように戸車の摩耗や経年劣化は、引戸の開閉が重くなる主な原因となります。
特に薬局のように高齢者や体調のすぐれない方が多く訪れる場所では、ドアの開閉負担が少しでも軽くなることが求められます。薬局は病院帰りの方や介護が必要な方が頻繁に出入りするため、入口の環境整備は「おもてなし」の第一歩ともいえるのです。
こうした課題を解決するため、当社にご相談いただき、戸車交換とあわせて利便性を高めるバーハンドルの取り付けをご提案しました。
戸車交換とバーハンドル取付の施工内容
今回の施工では、店舗引戸の開閉を軽くするために「戸車交換」と「バーハンドル取付」を実施しました。いずれも見た目や使い勝手を大きく左右する重要なポイントです。
戸車交換(メーカー:シブタニ製)
既存の戸車は廃番となっていたため、現行のシブタニ製代替品を選定。
扉の重量や溝形状に合わせて加工を施し、スムーズな開閉ができるよう正確に取り付けました。
摩耗した戸車を新しいものに交換することで、ドア全体の動きが軽くなり、音も静かになります。
バーハンドル取付(表裏両面)
出入口の操作性を高めるため、押し引きしやすいバーハンドルを両面に新設。
型番に基づき正確な位置に穴を開け、ズレが生じないよう慎重に施工しました。
これにより、誰でも片手でスムーズに開閉できるバリアフリーな扉へと生まれ変わりました。
ビフォーアフターで見る効果と改善ポイント
施工前
施工前は扉の動きが重く、力を入れなければ開閉できませんでした。患者様が不便に感じるだけでなく、ドア本体への負担も大きくなっていました。

施工後
交換後は軽快な動きになり、片手でもスムーズに開閉可能に。さらにバーハンドルを設置したことで、押す・引く動作が安定し、誰でも楽に利用できるようになりました。
実際に工事後、W様からは「おお!めっちゃ軽いやん」と驚きと喜びの声をいただきました

※写真は表だけにバーハンドルを施工した状態です。またバーハンドルの下部はまだ穴に固定してない状態です。
施工現場での工夫と安全対策
施工現場は通り沿いに面しており、十分な作業スペースが確保できない状況でした。そのため歩道の限られたスペースで加工を行い、歩行者に配慮しながら安全第一で進めました。
また、バーハンドルの穴あけ作業は1~2ミリのズレが許されないため、正確な位置決めと慎重なドリル加工が求められます。経験豊富な職人が丁寧に対応したことで、美観を損なうことなく取り付けを完了できました。
薬局入口を改善するメリットと効果
薬局の入口は、病院帰りの方や高齢の方が多く利用するため、わずかな使い勝手の違いが大きな安心感につながります。今回のように軽い力で動く引戸としっかり握れるハンドルは、バリアフリーの観点からも非常に効果的です。
また、衛生面でも手が触れる部分を明確にできるバーハンドルは有利です。従来の小さなハンドルや引き手よりも拭き取りやすく、アルコール消毒も容易。薬局の清潔感を保つ上でも有効な選択といえます。
施工会社からのアドバイス|戸車やバーハンドルの交換タイミング
今回のように「扉が重い」「開閉にストレスがある」と感じられる場合、多くは戸車の摩耗が原因です。交換によって改善できるケースが多いため、早めのメンテナンスをおすすめします。
また、店舗や掃き出し窓に後付けでバーハンドルを取り付けることは可能です。重たいドアも軽快に操作できるようになり、見た目にもスタイリッシュ。ご家庭のリビングドアや店舗入口などにも幅広く対応できます。
さらに今は簡易的な吸盤ハンドル※も市販されており、一時的な改善には有効です。ただし、耐久性や安定感を考えると固定式のバーハンドル設置が最も安心といえるでしょう。
※吸盤ハンドル(下記写真)とは、ドアやガラスに吸盤で取り付けられる簡易ハンドルです。工具不要で設置でき、取り外しも自在。ただし耐久性は固定式に劣ります。

引戸の仕組みと戸車の役割
引戸のスムーズな動きを支える部品が「戸車」です。小さな部品ながら、ドア全体の重量を支える重要な役割を担っています。摩耗すると動きが重くなったり異音が発生したりするため、10年~15年程度を目安に交換が望ましいとされています。
また、製品によっては廃番になっている場合もあるため、今回のように代替品を加工して取り付けるケースも少なくありません。経験豊富な施工会社に相談することで、最適な解決策が見つかります。
バーハンドルの特徴と選び方

バーハンドルには様々な種類とデザインがあります。
バーハンドルは、見た目がスタイリッシュなだけでなく、体のどの位置でも操作しやすいという利点があり、小さなお子様から高齢者まで、どの高さでも掴みやすく自然な動作で押したり引いたりできます。
また、冬場など手がかじかんでいるときや、荷物を持っているときでも肘や腕で操作できるため、利便性は非常に高いです。公共施設や商業施設でも多く採用されているのは、このようなユニバーサルデザインの観点からなのです。
お客様の声
工事後にW様より「患者さんが楽に出入りできるようになって本当に助かる」との感想をいただきました。毎日の出入口だからこそ、小さな改善が大きな安心につながります。
店舗スタッフの方々からも「開け閉めがスムーズになった」と喜んでいただけたようでした。
施工まとめ|熊本市東区の店舗引戸改修工事
熊本市東区秋津新町のW薬局様では、築年数の経過した店舗引戸の戸車を交換し、利便性を高めるバーハンドルを取り付けることで、患者様・スタッフ様双方が快適に利用できる入口に生まれ変わりました。
狭い現場環境でも対応できる施工力、代替品を加工して取り付ける柔軟な技術、そしてお客様のニーズに応える提案力。今回の工事は、当社が大切にしている「信頼できる施工」の一例となりました。
工事概要|戸車交換・バーハンドル取付工事の詳細

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。
