窓の種類にはリビングで使用される引き違い窓や滑り出し窓と言われる窓の種類があります。滑り出し窓には縦滑り出し窓と横滑り出し窓とさらに2つの種類が存在ます。
最近の住宅では、この縦(横)滑り出し窓が多く使用される様になっており、泥棒に狙われやすいのか心配されるユーザーも少ないありません。
そこで今回は滑り出し窓と泥棒が狙いやすい窓について考えて行きたいと思います。
縦滑り出し窓、横滑り出し窓ってどんな窓?
まずは縦滑り出し窓について写真で確認しておきましょう。
ちなみに縦滑り出し窓は「縦すべり出し窓」や「縦辷り出し窓」と書く事もありますが同じ窓だと理解して問題ありません。
はい、上記の写真が縦滑り出し窓です。思っていた窓と同じ物ですか?当社で工事をした現場写真となります。この窓を開くと下の写真の様に開きます。
マックスで開いてこの程度の開き具合です。どでしょう?泥棒は侵入しそうでしょうか?頭一つ入れば人間はその間を通り抜けれると言われていますので、ま~どうにかすれば泥棒も入れそうですね。
続いて横滑り出し窓について実物を見て行きましょう。
オペレーター仕様の横滑り出し窓です。縦滑り出し窓も、横滑り出し窓も滑り出し窓とは窓枠に設けられたレールに沿って開いて行く窓の事を言います。その形が縦に長ければ縦滑り出し窓、横に長ければ横滑り出し窓という種類になります。
滑り出し窓は泥棒に狙われやすい?
さて、窓の種類を写真で確認して頂いた上で、この滑り出し窓は泥棒に狙われやすいのか考えて行きたいと思います。
ポイントは2つです。防犯対策がされていない。ガラスを破れば他の窓と同様に開錠できる。詳しく見て行きましょう。
防犯対策がされていない
縦滑り出し窓、横滑り出し窓、どちらの窓についても一見侵入しにくそうに見えます。開閉の可動範囲も引き違い窓に比べて少ないですし、縦にしても横にしても細長い感じでここから侵入する?って言う感じがします。
逆に視点で考えると、引違い窓など泥棒に狙われやすい窓だと誰しも判断するのでそれなりに対策が行われます。例えば振動ブザーや補助錠などです。しかし滑り出し窓はこんな狭い窓から侵入されないだろう、という心理から泥棒対策がされていない事の方が多く盲点になり狙われる事があるのです。
頭一つ入れば侵入する事の出来る泥棒は防犯対策がされていない滑り出し窓をあえて狙う恐れもあります。
ガラスを破れば他の窓と同様に開錠可能
防犯対策がされていない窓はガラスさえ割ってしまえば簡単に開錠されます。ハンドルを回すだけなので引き違い窓と然程解錠の難易度は変わりません。
補助錠を設置する事も殆どありませんので容易に窓を開けて侵入される危険性はどの窓も大差がない様に思えます。
泥棒に強い窓にする為には
されでは、滑り出し窓を泥棒に侵入されにくい窓にする為にはどうすれば良いのか?4つの対策方法をお伝えしますので対策可能なプランを検討してみて下さい。
設置場所の高さを工夫する
今から住宅を建築して滑り出し窓の設置を検討されている方は、滑り出し窓の取付け位置を工夫するだけでも極めて高い効果が期待できます。基本的に外に立った時の地面の位置と室内の床の位置を比べると床下があるので室内の方が50cm前後高い位置にあると思います。その状況で室内から見た時に窓の位置をさらに高い位置に設置しては如何でしょうか?外から手を延ばしても届かない場所に窓の取付を行えば、この滑り出し窓からの侵入を困難にする事が出来ます。
ガラスの仕様を変更する
既に建築されている住宅では窓の位置を変える事は難しいです。その様な時は窓ガラスを防犯ガラスにする事をお勧めします。泥棒の侵入を防ぐ事が目的のガラスなので易々と破られる事はありません。防犯ガラスはガラスに防犯ガラスである事が表示されますので泥棒はその窓からの侵入を諦める動機となります。また防犯対策がされている住宅だと感じると、別の住宅をターゲットにする為、侵入自体を断念する事にも繋がります。
室内に防犯用の格子を設置する
次にお勧めしたいのは室内側に格子や柵を設置する方法です。ホームセンターでもポールなど販売されていますしネットでも防犯用の格子を購入する事が可能です。DIYで設置するか業者に依頼すれば比較的簡単に防犯対策が可能です。
防犯ブザー、ステッカーで警告
最も安価で行う窓の防犯は防犯ブザーと防犯ステッカーです。千円程度で泥棒に対して警告を出す事が可能です。窓が開閉された時に音を発する防犯ブザーは就寝時や外出時だけオンにして自宅にいる時はオフにする様にします。オフの時は換気の為に窓を開ける事も可能です。また防犯ブザーを設置している事をアピールする為にステッカーを窓ガラスに貼りましょう。うかつには手出しできない窓に早変わりです。
結論
縦(横)滑り出し窓って泥棒に狙われやすい?という疑問に関しては、対策をしていなければ普通の窓と同様にリスクがあると言う答えになります。
ただし、泥棒対策をしておけばワザワザ狭い窓から入る意味も無いので引き違い窓よりは侵入リスクは少なくなると思われます。
この記事を書いた人
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。