台風や大雨の時に大変役立つ窓の設備といえば雨戸です。雨戸を閉めて防災対策を行おうと戸板に手をかけて、「あれ?動かない?」築年数が10年を経過してくるとこの様な事態に遭遇する事も決して珍しい事ではありません。当社が対応する雨戸のトラブルで多いのは下記の様な内容です。
雨戸のトラブルで一番多いのは戸板が動かない、次いで多いのは雨戸が重いと言う内容のお問合せです。全体の46%は雨戸(戸板)の動きの不調と言う事になります。
(※一般の方が雨戸と表現されるものは、は戸板と言う雨風を防ぐ板を指している事もよくあります。)
もちろん業者によっての相談内容に違いはあるとは思いますが、雨戸戸板の動きに関するトラブルは上位を占める割合であると考えます。そこで本日はこの様な雨戸の動きトラブルに関して、その原因と修理費用を詳しく解説して行きたいと思います。
雨戸が引っかかって動かない時の原因とは?
雨戸が引っかかった感じになり動きが重い、または動かない原因について見て行きたいと思います。大きく分けて3パターンのトラブルが考えられます。
雨戸戸車の劣化、破損
まず、最も可能性が高い原因と言えば雨戸戸車の経年劣化や破損により雨戸(戸板)を動かそうとした時に重くて動かないと言う状態になる事です。戸車はプラスチック製のものも多く10年を経過すると摩耗や破損をしてしまう事もあります。雨戸戸車が原因により戸板の動きが悪くなると、戸板を引っ張って出す時にコロコロと転がる感じではなくズリズリと引きずる様な感じになります。力の強い男性の方であれば無理やり引きずり出す事もできるかもしれませんが高齢の方や女性の方では”動かない”と引っ張り出す事が困難となります。
雨戸レールの破損、異物
雨戸レールの破損についてもたまに発生するトラブルの1つです。「頻繁に発生する」訳ではありませんが、たまに、雨戸レールの一部が割れたり、穴があいたりしている事があります。こちらも基本的には経年劣化及び外的要因で破損するのですが、その割れや、穴に戸車が挟まって、または噛み込んで戸板を動かなくしていまいます。
また、屋外に取付けられている雨戸はレールの部分に異物が溜る事もあります。落ち葉、枝、小石は最もポピュラーですが、虫の死骸や洗濯ばさみ、玩具、プラスチックや金属片など過去には色々な異物が原因で戸板の動きに悪影響を与えていました。
戸袋に固着、ひっかかり
雨戸の戸板は戸袋と言われる収納部分に格納されます。(戸袋が無い雨戸もあります)戸袋内部は戸板が2枚~4枚ほど収納されていますが、凄く余裕がある訳ではありません。戸板同士が競ってひっかかったり、長年使用していない雨戸は戸板と戸袋が錆びなどで固着している事もあります。
雨戸が動かない時の修理費用
雨戸が引っかかったり動かない原因が分かった所で気になるのはその修理費用ですね。異物が挟まっている様な場合は異物を自分で排除すれば良いので特に業者に来てもらう必要はないと思いますが、戸車交換を行う場合や、戸袋に固着した戸板を引き出す場合は自分で作業するのが難しい場合もあると思います。その時は業者に修理を依頼する事になりますが、参考となる修理費用について下記に掲載しました。参考にされて下さい。
修理費用について説明して行きます。
雨戸戸車交換の修理費用
まず戸車交換についてですが、戸板の戸車は1枚の戸板あたり2個取付けられています。戸車部材代や出諸経費、作業費などを考慮すると2個の戸車を交換する費用として18,000円~30,000円程度の費用がかかります。個人で行っているサッシ屋さんが費用としては安い傾向で、サッシメーカーのフランチャイズ加盟店の法人や工務店やハウスメーカー経由のサッシ屋さんは高くなる傾向の様です。ただ単純に費用だけの比較するのではなく、会社の信用性やアフターサービスまで考慮した比較検討が必要だと思います。
雨戸レール補修の修理費用
次に、雨戸レールの補修に関して、簡易的なパテ埋めや加工調整で済む作業で8,000円からという料金相場です。補修の内容によっては修理費用が6万円くらいまでは十分ありえます。具体的には雨戸のレールが要所要所割れや欠損があり広範囲に渡りレールの入替もしくは補修が必要な場合、または木製雨戸のレールで木が腐れており(害虫で蝕まれており)レールの総取替が必要なケースなど当社でも対応した事のある難易度の高いレール補修だと5~6万円の費用が相場になります。
戸板等に固着、引っかかってしまった時の修理費用
最後に戸袋等に干渉していたり固着している事が原因で修理が必要なるケースについて見ていきましょう。5,000円からとなっており、無理や引っ張ればトラブル解消という事もあります。この場合は5,000円前後が修理費用となるでしょう。もちろん高額請求をされる事もありますので事前の見積り取得は必須です。40,000円に近づく作業については戸袋の表面、鏡板を分解したりしなければならない状態では高額になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本日は雨戸が引っかかったり、重くて動かない症状について、その原因と修理費用を解説して行きました。雨戸が動かないので見て欲しいとご相談を頂くのは台風発生の報道から徐々に増え始め、いよいよ明日台風が直撃もしくは急接近するとアナウンスされるとピークを迎えます。前日に修理依頼を頂いても予約で埋まっている事が予測されますし部材等も揃える事が大変困難です。出来る限り余裕をもって冬場から夏に入る前には雨戸のチェックを行い不具合があれば早めの修理を行いましょう。
この記事を書いた人
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。