あなたのお宅の引き戸、最近重くないですか?
新築住宅の引き戸を開閉すると、気持ち良いくらいにスイスイと動きます。
ところが新築でも年月が経つと、引き戸がだんだん重くなってくることがあります。
この時「引き戸が重いのはレールが原因」とよくいわれます。
では、引き戸が重くなるのは、レールの何が原因なのでしょうか。
今回は 引き戸とは何か・引き戸のレールとは何か・引き戸が重くなった時にレールが原因である場合の対処法の3点についてわかりやすくご紹介します。
引き戸とは何か?
引き戸とは、レールや溝の上をスライドさせて開閉する戸(と)のことです。
戸とは、建物や部屋の開口部(出入り口・窓)に設置されたスライドして開閉する建具のことです。
引き戸の特徴とは?
引き戸には、次の3つの特徴があります。
・一般的に引き戸は日本家屋に良く採用されている
・引き戸には「片引き戸」「引き違い戸」「引き分け戸」「引き込み戸」「上吊り引戸」などの種類がある
・引き戸は建物のバリアフリー化との相性が良い
バリアフリーとは、障害がないことです。
バリアフリー化のために、建物内部に上吊り引戸などを設置すると、床に段差がなくなり、高齢者が歩いたり、障害者が車いすで移動する時に余計なストレスがなくなります。
引き戸の設置をおすすめする場所とは?
引き戸は、主に次の場所への設置をおすすめします。
・人がたくさん集まる場所の出入り口
・脱衣所の出入り口
・こども部屋の出入り口
・ウォークインクローゼットの出入り口
・納戸の出入り口
引き戸のレールとは何か?
引き戸のレールとは、引き戸をスムーズに移動させるための線路のことです。
引き戸のレールの特徴とは?
引き戸のレールには、次の3つの特徴があります。
・室内の大半の引き戸は、レールとセットで設置してある
・現在の引き戸のレールは、フロアー床にレールを埋め込んだ「掘込みタイプ」が主流である
・引き戸レールには「V型」「Y型」「T型」「丸型」「平型」などの種類がある
引き戸が重くなった時にレールが原因である場合の対処法!
どんな引き戸でも、長く使っていると開閉が重くなってくることがあります。
この場合、一般的には「引き戸が重いのはレールが原因である」といわれます。
ただし、一口に「引き戸が重い」といっても、さまざまなケースがあります。
では「引き戸が重い」時には、一体どんな症状がでるのでしょうか。
こちらでは引き戸が重くなった時にレールが原因である場合の主な症状・原因・対処法についてご紹介します。
開閉の時に引っかかる
1つ目が「開閉の時に引っかかる」ような引き戸が重いケースです。
主な症状
引き戸を開閉する時に引っかかるように重い時は、主に次の症状が起こります。
・滑り出しが悪い
・途中でカクカクして動かなくなったりする
・何かが詰まっているような感じになる
開閉の時に引っかかる原因
引き戸を開閉する時に引っかかるように重い時の原因は、レールにゴミが詰まっていることが大半です。
一般的にはレールにゴミ・ちり・髪の毛・糸くず・動物の毛などが詰まり、戸車の動きを悪くして、開閉の途中で引っかかったような動きになります。
ちなみに戸車とは、引き戸の底部に取り付けてある滑車のことです。
レールの上を戸車が回転することで、引き戸の開閉をスムーズに行ってくれます。
対処法
引き戸を開閉する時に引っかかるように重い時の対処法は次の通りです。
⑴引き戸を外します。
⑵レールの上に溜まっているゴミ・ちり・髪の毛・糸くず・動物の毛などをホウキで掃くか、掃除機で吸い取ります。
⑶次に引き戸の底部を上にして、戸車についているゴミを取り除きます。
⑷ゴミの除去が終わったら、元通りに引き戸を取り付けたら完了です。
途中でガタつきがある
2つ目が「途中でガタつきがある」ような引き戸が重いケースです。
主な症状
途中でガタつきがあるような引き戸が重い時は、主に次の症状が起こります。
・引き戸を動かすと、左右にガタガタ振られる感じがする
・途中で、何度もガクン、ガクンと止まることもある
・たまに重くて開かないこともある
途中でガタつきを生じさせる原因
途中でガタつきがあるような引き戸が重い時の原因は、レールのすり減りが考えられます。
引き戸の開閉の仕組みは、レールの上を戸車が回転することで戸を動かしています。
この時レールがすり減ってくると、正常な動きができなくなります。
途中でのガタつきは「レールの左右のすり減り」が主な原因です。
レールの左右がすり減ると、戸車が真っ直ぐには進めなくなります。
戸車がレールの左右に引っかかったり、ぶつかったりします。
すると、途中でガタつきが出たり、左右にガタガタ振られます。
またレールのすり減りは、年月には関係がありません。
使用頻度が高いと症状が発生します。
対処法
途中でガタつきがあるような引き戸が重い時の対処法はレールの交換です。
⑴引き戸を外します。
⑵マイナスドライバーで、レールを浮き上がらせ、手でレールを抜き取ります。
レールは、床の溝にはまっているだけなので簡単に抜くことができます。
⑶新しいレールを溝にセットします。
⑷デコボコがないように押し込み、手のひらでたしかめます。
⑸レールがはまったら、引き戸を元に戻して完了です。
途中で床を擦って動かなくなる
3つ目が「途中で床を擦って動かなくなる」ことで引き戸が重いケースです。
主な症状
途中で床を擦って動かなくなることで引き戸が重い時は、主に次の症状が起こります。
・閉扉すると途中で床を擦って、進まなくなる
・レールが引き戸から押しつぶされているような感じになる
・酷くなると、前にも後ろにも進まなくなる
床を擦って動かなくなる原因
途中で床を擦って動かなくなることで引き戸が重い時の原因は、引き戸の戸車が下がっているからです。
引き戸の戸車が下がると、レールの天端(てんば)を擦って止まってしまいます。
もし、この症状が出た時は、引き戸からちょっと離れてみて、床面と引き戸の底部のすき間を確認してください。
引き戸の左右とも床面にぴったりとついている時は、左右の戸車が2つとも下がっているということになります。
対処法
途中で床を擦って動かなくなることで引き戸が重い時の対処法は、戸車の高さを調整することです。
⑴引き戸はそのままにします。
⑵引き戸の底部の左右の立ち上がりにある「戸車調整ネジ」にドライバーを使って、適正な高さに調整します。
一般的に戸車調整ネジは、右に回せば戸車が上がり、左に回せば戸車が下がります。(逆の場合もあります。)
また実際に戸車を上げる時は、戸車に引き戸の重量がかからないように、インテリアバール(平バール)を使って、引き戸の底面を上げてから調整をしましょう。
⑶反対側も下がっている時は、同じように浮かせてから戸車の高さを調整します。
⑷調整後、動かしてみてスムーズに動けば完了です。
まとめ
今回は 引き戸とは何か・引き戸のレールとは何か・引き戸が重くなった時にレールが原因である場合の対処法の3点についてご紹介しました。
引き戸が重いと、開閉することがイヤになってきます。
できればすべりが良く、いつもスムーズに開閉したいところです。
もし、現在引き戸が重くてお悩みであれば、ぜひ1度引き戸の専門業者にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたのお悩みを解決してくれることでしょう。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。