【施工事例】保育園の配膳口引き戸修理木製建具の擦れ・動きの悪さを改善した

お役立ち記事(ブログ・施工実例)

保育園や幼稚園などの施設では、毎日何度も開閉する建具が数多く使われています。そのため、長年の使用によって引き戸の動きが悪くなったり、枠と擦れてしまったりするケースも少なくないのです。

今回は、某保育園様よりご依頼いただいた、配膳口引き戸の修理工事をご紹介します。

「木製の引き戸が枠と擦れて開閉しづらい」というお悩みを、建具の構造を確認しながら適切な補修工事で解決しました。

同じような症状でお困りの方は、ぜひ参考になさってください。

配膳口の引き戸が枠と擦れてしまう

今回ご相談いただいたのは、給食室と保育室をつなぐ配膳口の木製引き違い戸でした。毎日使用する場所だけに、スムーズに開閉できない状態は業務効率にも影響します。

現地を確認すると、引き戸そのものが大きく破損しているわけではありません。しかし開閉時に擦れる音が発生し、動きもかなり重くなっていました。

詳しく調査を進めると、原因は戸車部分のレールでした。

長年の使用によって木製レールが徐々に削れ、その影響で戸車が沈み込み、障子全体が下がってしまっていたのです。

その結果、

  • 引き戸が枠と干渉する
  • 開閉時に強い抵抗が発生する
  • 木部同士が擦れて摩耗が進行する

という状態になっていました。

保育園では毎日多くの職員の方が利用するため、このまま放置するとさらに症状が悪化する可能性があります。

そこで、根本的な改善を目的とした修理を行うこととなりました。

施工前|木製レールの摩耗で建具が下がっていた

まずは既存の状態を確認しました。

木製建具は見た目の温かみがあり、学校や保育施設でも多く採用されているんです。しかし木材は長年の摩耗により削れてしまうため、使用頻度が高い場所では不具合が発生することがあります。

今回の配膳口もまさにその典型例でした。

枠と障子が干渉して動きが悪い状態

戸車が走行するレール部分が木製であったため、長年の開閉によって溝が深く削られています。その結果、戸車が正常な高さを維持できなくなり、障子が下がって枠と接触していたのです。

表面的には「建具が擦れているだけ」に見える症状でも、実際にはレールの摩耗という根本原因が隠れていることがあります。建具修理では症状だけでなく、なぜその症状が起きているのかを見極めることが非常に重要なんです。

工事中|木製レールをアルミレールへ交換

新たに施工するアルミレール

今回の工事では、摩耗した木製レールを補強しながら耐久性を向上させる方法を採用しました。また同時に古くなった戸車も新しく交換しました時に古くなった戸車も新しく交換しました。

新しい戸車に交換 
アルミレールを施工

単純な調整だけでは再発する可能性が高いため、木製レール部分にアルミレールを新たに取り付けます。でも、既存の建具にそのままアルミレールを設置できるわけではないのです。

まずは※トリマー(下記写真)という木工用工具を使用し、建具に正確な掘り込み加工を施します。

この作業は非常に繊細で、掘り込みの深さやレールの位置そして建具とのクリアランスを慎重に確認しながら進める必要があります。

少しでもズレが生じると戸車の走行に影響が出るため、経験と技術が求められる工程なのです。

今回は4枚の障子分、2窓分の施工を実施しました。

見た目以上に手間の掛かる作業でしたが、一つひとつ丁寧に加工を行いながらアルミレールを取り付けていきます。

木製レールよりアルミレールが長持ちする理由

木製レールとアルミレールの違い(※写真はイメージです。実際の施工現場とは異なります)

建具修理では、今回のように木製レールをアルミレールへ変更するケースがあります。

その理由は「耐摩耗性」の違いなのです。

木材は戸車が何千回、何万回と通過することで少しずつ削れていくのです。一方でアルミレールは摩耗しにくく、長期間安定した走行性能を維持できます。

特に保育園や学校、病院などの施設では建具の開閉回数が一般住宅よりも圧倒的に多いため、アルミレールによる補強は非常に有効なのです。

「建具を交換するほどではないが、長く使いたい」そんな場合に適した修理方法の一つと言えるでしょう。

施工後|スムーズな開閉が復活

アルミレールの設置と建具調整が完了した後、開閉確認を行いました。

施工前は引っ掛かりや擦れが発生していましたが、施工後はスムーズに動く状態へ改善。

障子と枠の干渉も解消され、開閉時の負担が大幅に軽減されました。毎日使用する配膳口だからこそ、この違いは大きなメリットです。

職員の皆様がストレスなく使用できるようになり、施設運営の安全性や快適性向上にもつながります。

建具そのものを交換することなく修理で対応できたため、コストを抑えながら機能回復を実現できました。

引き戸、建具の不具合は早めの対応がおすすめ

建具の動きが悪くなっても、「まだ使えるから」とそのまま使用されるケースは少なくありません。

しかし症状を放置すると、

  • 戸車の破損
  • 建具本体の変形
  • 枠材の損傷
  • 開閉不能

など、修理費用が高額になる原因にもなります。

特に木製建具は経年変化の影響を受けやすいため、違和感を感じた段階で点検することが大切なのです。

少しの調整や補修で済むうちに対応すれば、建具を長く使い続けることができます。

「開閉が重い」や「擦れる音がする」または「建具が傾いている気がする」・・・

そんな症状があれば、お気軽にご相談ください。

引き戸や建具修理なら窓店へ

弊社では、玄関引戸・室内建具・網戸・窓まわりなど、さまざまな建具修理に対応しております。建具交換だけでなく、今回のように既存建具を活かした補修工事も得意としております。施設や店舗、一般住宅まで幅広く対応可能です。

現地調査のうえ最適な修理方法をご提案いたしますので、建具の不具合でお困りの際はぜひご相談ください。


工事概要

工事名:配膳口引き違い戸修理工事
建物種別:保育園
工事内容:木製配膳口引き戸の擦れ修理、戸車レール補修、アルミレール取付、建具調整
工期:約4時間
施工費用目安:約66,000円(税別)
主な使用部材:戸車部材、アルミレール部材

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