日常生活で大きなストレスになりやすい騒音ですが、実は室内ドアの防音性能と大きな関係があるということをご存じでしょうか。
つまり、室内ドアにしっかりとした防音対策をすることができれば、日頃の騒音から解放されるかもしれません。
本記事では、室内ドアから音漏れする原因や防音対策方法、注意点について詳しく紹介します。
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室内ドアから音漏れする原因

室内ドアから音漏れする原因は以下のとおりです。
- ドア本体とドア枠にスキマがあるから
- ドアが壁よりも薄いから
それぞれの原因について、詳しく紹介します。
①ドア本体とドア枠にスキマがあるから
室内ドアは開閉しやすいようにドア枠との間にスキマができるように設計されていることが多く、このスキマから音漏れすることが主な原因となります。
これは2003年に施行された「シックハウス法(シックハウス対策に係る法令等)」という法律によって定められたもので、室内ドアの下部に1cmほどのスキマを作ること(アンダーカット)で、室内の換気を24時間スムーズに行うことを目的としています。
このように、少なくとも2003年以降に設置された室内ドアの下部はアンダーカットという手法で作られたものとなるため、スキマが空いているのです。
また、そもそも室内ドアの下部を床とピッタリ付くように設置してしまうと、開閉するたびに床が傷ついてしまうため、基本的に室内ドアの下部にはスキマがあると考えておくといいでしょう。
②ドアが壁よりも薄いから
室内ドアは壁よりも薄く作られていることが多いため、壁ではなくドアを通じて音が漏れてしまうのです。
そのため、ドアが薄ければ薄いほど音漏れが気になるようになってしまうでしょう。
室内ドアの防音対策の方法・コツ

室内ドアの防音対策の方法・コツは以下のとおりです。
- 防音ドアにリフォームする
- 隙間テープでスキマを埋める
- 防音カーテンを取り付ける
- 防音パネル・シールを貼り付ける
それぞれの方法・コツについて、詳しく紹介します。
①防音ドアにリフォームする
防音ドアは、その名の通り防音に特化したドアですので、室内で感じる騒音を大幅にカットすることができます。
ドアを交換するため費用はそれなりにかかってしまいますが、毎日悩まされている騒音とさよならできるのであれば検討する価値は十分にあるでしょう。
②隙間テープでスキマを埋める
室内ドアとドア枠にスキマがある場合は、隙間埋めテープを貼り付けてスキマを埋めることで騒音を軽減できます。
スキマテープ以外にも、ドアボトムシーラーやドアガードなどでも防音対策に効果があります。
③防音カーテンを取り付ける
室内ドアに防音カーテンを取り付けることでも防音対策できます。
ただし、移動するときにカーテンとドアの両方を開ける必要があるため、頻繁に移動するリビングのドアなどにカーテンを設置してしまうと面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
④防音パネル・シールを貼り付ける
室内ドアに防音パネルや防音シールを貼り付けることで、防音対策になります。
防音パネル・シートはホームセンターやネット通販などで簡単に手に入りますが、なかなかデザイン性の高いものは見つからないため、室内の雰囲気にマッチするものを探しましょう。
室内ドアの防音対策をするときの注意点

室内ドアの防音対策をするときの注意点は以下のとおりです。
- 24時間換気できるように空気の通り道を作る
- 気になる音を明確にしておく
- スムーズに開閉できるか確認する
- 室内の雰囲気とマッチしているか確認する
それぞれの注意点について、詳しく紹介します。
①24時間換気できるように空気の通り道を作る
先ほどもお伝えしたとおり、シックハウス法によって定められたアンダーカットによって室内ドアの下部にスキマが空いてしまうことが音漏れの原因となりますが、そもそもシックハウス法によって24時間の換気が義務付けられている理由は、室内の建材に使用される化学物質濃度や繊維製品に含まれる化学繊維などによる健康被害を防ぐことが目的とされているため、防音対策する場合についても24時間換気できるようにしなくてはなりません。
専門業者に依頼する場合はシックハウス法に遵守して室内ドアの設置が行われるため自分で気にする必要はありませんが、DIYで防音対策する場合は要注意です。
②気になる音を明確にしておく
室内の騒音の種類を大きく分けると、床を振動して伝わる音と、空気を振動して伝わる音の2種類になります。
たとえば、洗濯機が動くときの音は床を振動させており、人の話し声やテレビの音などは空気を振動させて伝わっています。
それぞれの騒音は異なる方法で伝わっているため、空気を振動する騒音については室内ドアのみの防音対策でも効果が期待できますが、床を振動させて伝わる騒音に関しては室内ドアの防音対策だけでは不十分になる可能性もあります。
このように、騒音によって防音対策は異なるため、まずはどのような音が騒音だと感じるのかを明確にしてから防音対策方法を探すことが大切です。
③スムーズに開閉できるか確認する
室内ドアの防音対策をした影響でドアがスムーズに開閉できないと本末転倒ですので、ドアの開閉に問題が起きないように防音対策することが大切です。
隙間埋めテープなどを使用する場合、ドアの開閉がスムーズにできなかったり、時間が経つにつれて隙間埋めテープに髪の毛やホコリなどがからまって室内ドアの開閉がスムーズにできないというトラブルも多いので注意しましょう。
④室内の雰囲気とマッチしているか確認する
防音対策の機能性を重視するあまりに室内の雰囲気とマッチしていな方たり、インテリア性を損なってしまっては残念ですので、部屋にマッチした防音対策をすることがおすすめです。
室内ドアの防音対策に関するよくある質問

室内ドアの防音対策に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q1.防音対策はDIYでも簡単にできますか?
室内ドアの防音対策は作業自体は簡単ですが、しっかりと採寸する必要があるため慎重に作業する必要があります。
たとえば、スキマテープをドアの下部に貼り付ける場合、しっかりとスキマを埋めないと効果的な防音対策ができないため、mm単位で正確に測る必要があります。
Q2.室内で楽器などを演奏する場合の防音対策はDIYでもできますか?
室内で楽器などを演奏する場合、DIYでの防音対策では不十分です。
通常、カラオケボックスや音楽スタジオで使用されている防音ドアは数十万円〜数百万円するものですので、一般住宅で使用されている既存の室内ドアにいくら防音対策しても楽器などの大きな音を防ぐことはできません。
楽器などを演奏する場合は、防音ドアではなく室内用の小型防音室もおすすめです。
まとめ
本記事では、室内ドアから音漏れする原因や防音対策方法、注意点について詳しく紹介しました。
室内ドアの防音対策はさまざまですが、まずは騒音の種類を特定してから、ご自身にあった防音対策をすることが大切です。
ぜひ本記事を参考にして、室内ドアの防音対策をしてみてください。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。