家の窓ガラスに飛び石でヒビが入った時の対処法についてお伝えいたしますね。
庭で草刈り機を使っていた時、あるいは道路沿いの家で、運悪く小石が飛んできて窓ガラスに当たってしまった。
・え、嘘でしょ…。これ、自動車のガラスみたいに修理(リペア)できるの?
・放置しておいたら、そのうちバリンと割れる?
・交換するしかないの?いくらかかるんだろう…。
突然の出来事に、パニックになり、どうすればいいか分からず不安に思っている方も多いかもしれません。
結論からいうと、家の窓ガラスは、自動車のガラスのように「リペア(補修)」はできません。基本的には「交換」一択となます。
この記事では、福岡で長年ガラスやサッシの修理・交換をおこなう私が、飛び石でヒビが入った窓ガラスを放置してはいけない危険な理由、自動車用リペアキットが使えない理由、そして、多くの人が知らない火災保険を使って実質無料で直せる可能性について、分かりやすく解説します。
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窓ガラスに飛び石で、まず最初にすべき「応急処置」と絶対にやってはいけないこと
窓ガラスにヒビが入ったのを見つけたら、ショックで立ち尽くしてしまう気持ちはよく分かります。しかし、そのまま放置するのは非常に危険です。 まずは、サッシ屋が現場で推奨する緊急の応急処置と、絶対にやってはいけない注意点をお伝えします。
今すぐ「養生テープ」をヒビに貼る
まず、家にある養生テープ(布テープやガムテープではなく、手で切れる緑色や白色のテープ)を、ヒビを覆うように貼ってください。
- 貼り方: ヒビに沿って貼るだけでなく、ヒビの進行方向を止めるように、バッテン(X字)に貼るのが効果的です。室内側と室外側の両方から貼れればベストです。
- 注意点: ガムテープは絶対に避けてください。粘着力が強すぎて、業者がガラス交換作業をする際、テープを剥がすのに時間がかかり、余計な工賃が発生する原因になります。
この処置は、あくまでこれ以上ヒビが広がらないようにする、万が一割れた時に破片が飛び散らないようにするための気休めに過ぎません。直ったわけではないことを忘れないでください。
絶対に「放置」してはいけない理由
小さなヒビだし、目立たないからそのままでいいかと考えるのが一番危険です。家の窓ガラスは、あなたが思っているよりもずっとデリケートです。放置してはいけない理由は主に2つあります。
- 一般的なガラスは「日々の衝撃」と「風圧」で突然割れる
リビングなどに使われる透明ガラスやペアガラスに飛び石のキズが入ると、ガラス全体の強度が極端に落ちてしまいます。 そのまま放置していると、毎日の「窓を開け閉めする時のガタンという衝撃」や、台風や強風でガラスがたわむ力に耐えきれません。ある日突然、小さなキズを起点にしてスーッと一気にヒビが広がり、最悪の場合は風に煽られてリビングにガラスの破片が飛び散る危険性があります。 - 網入りガラスは「サビ」と「熱」で悪化する
お風呂場やキッチン、マンションの窓によく使われる網入りガラス(ワイヤー入り)に飛び石が当たった場合も放置はよくありません。 表面のキズから雨水や結露が侵入し、中の鉄ワイヤーをサビさせてしまします。サビは膨張しますので、ガラスを押し割ってしまう「サビ割れ」が起こります。 ワイヤー自体が太陽の熱を吸収して膨張しやすいため、キズという弱点がある状態だと「熱割れ」を起こすリスクも高まります。
もちろん今日明日に割れ落ちる心配は然程ありませんが早めに修理するに越した事はないです。
よくある勘違い:家の窓ガラスは「DIYリペア」できない

窓ガラスのヒビについてネットで検索すると、自動車用のガラスリペアキット(レジンを注入して固めるもの)が出てきます。 「これを使えば、数千円で直せるんじゃないか?」 そう思って購入しようとしているなら、ちょっと待ってください。サッシ屋として断言します。家の窓ガラスに自動車用のリペアキットは、避けるべきです。
自動車ガラス用リペアキットは使えない
家のガラスと自動車のガラスは、用途・構造が全く異なります。
1. 一般的な窓ガラス(透明ガラス・ペアガラス)の場合 車のフロントガラスは、ガラスの間に「強力なフィルム」が挟まっているため、飛び石が当たっても表面が浅く欠けるだけで済みます。リペアキットは、その浅い欠けに樹脂を流し込むためのものです。 しかし、一般的な家の窓ガラスにはそのフィルムがありません。飛び石が当たると、ヒビがガラスの奥深くまで貫通しています。そこに市販のリペアキットを無理に押し当てて樹脂を注入しようとすると、その「押す力」にガラスが耐えきれず、作業中にヒビが一気に広がって粉々に砕け散る大惨事になります。
2. 防犯ガラス(合わせガラス)の場合 「うちの窓は車と同じフィルム入りの防犯ガラスだから使えるのでは?」と思うかもしれませんが、これもNGです。 車のキットはあくまで視界を確保するための応急処置です。家の窓ガラスは雨風や泥棒から家族を守る「壁」としての役割があります。一度ヒビが入ったガラスは、樹脂で隙間を埋めて見た目をごまかしても、本来の耐風圧強度や防犯性能は二度と元に戻りません。
修理ではなく「交換」が必要な理由
サッシ屋の本音としては、安く直せるものなら直してあげたいです。
しかし、家の窓ガラスは一度キズがつくと家を守るための強度が保てず、DIYで触れば触るほど危険が増します。
プロの業者が100%ガラス交換を提案するのは、儲けたいからではなく、お客様の安全を確実に守るためです。DIYでの修理は諦めて、交換を前提に動くことが一番安全な近道になります。
【重要】窓ガラスの飛び石のヒビは「火災保険」で直せる!

ガラスの交換は2~3万円もかかる痛い出費です。
ただ、もしあなたが火災保険に加入しているのなら、もしかしたら保険で修理できる可能性があります。
草刈り機や道路からの飛び石による窓ガラスの破損は実質自己負担ゼロ(または少額の免責金額のみ)で直せる可能性が非常に高いのです。
多くの人が知らない「不測かつ突発的な事故」特約
火災保険って、火事の時にしか使えないんじゃないの?と勘違いされている方はたくさんいます。
しかし、一般的な住宅の火災保険には不測かつ突発的な事故(破損・汚損)という補償が組み込まれているケースが多いです。
飛び石は、まさに「予測できなかった突発的な事故」に該当します。
「誰が石を飛ばしたか分からない」「自分で庭の草刈りをしていて飛ばしてしまった」という場合でも、この特約がついていれば保険金が下りるケースがほとんどです。実費で何万円も払う前に、まずはこの保険が使えるかを確認するのが、一番賢い方法です。
飛び石のガラス割れを保険で直すためのスムーズな手順
保険を使う場合、順番を間違えるとスムーズに手続きが進まないことがあります。以下の手順で進めてください。
- 保険証券を確認し、保険会社(または代理店)に連絡するまずは手元に保険証券を用意し、「窓ガラスに飛び石でヒビが入ったのですが、補償の対象になりますか?」と電話で確認してください。
- ガラス屋(専門業者)に連絡し、見積もりと「写真」を依頼する保険の請求には「修理の見積書」と「被害状況がわかる写真」が必ずセットで必要になります。ここで重要なポイントがあります。自分でガラスの破片を綺麗に片付けたり、ヒビが見えなくなるほどテープでぐるぐる巻きにする前に、必ず「被害の証拠写真」を撮っておくか、業者が来るまでそのままにしておいてください。
- 書類を提出し、保険会社の承認を得てから交換工事をする見積書と写真を保険会社に提出し、承認が下りてから正式な交換工事に入ります。
窓ガラス交換の「費用」と「工期」の目安

保険が下りるまでの間、どのくらいの日数待てばいいのか、もし保険が使えなかった場合、実費はいくらくらいかかるのか?気になる所ですよね?
実は、窓ガラスの種類によって、費用も新しいガラスが届くまでの日数(工期)も全く異なります。以下の目安表を参考にしてください。
ガラスの種類別:費用と納期の比較表
| ガラスの種類 | 費用の目安(工事費込み) | 納期・工期の目安 |
| 一般的な透明ガラス(単板ガラス) | 15,000円〜30,000円程度 | 最短即日〜翌日(車に積んでいるガラスをその場でカットして施工可能) |
| 網入りガラス(ワイヤー入り) | 30,000円〜60,000円程度 | 最短即日〜数日(在庫があればその場でカット可能) |
| 複層ガラス(ペアガラス) | 40,000円〜80,000円以上 | 約1週間〜2週間(工場での完全オーダーメイド生産になるため) |
| 防犯ガラス(合わせガラス) | 50,000円〜100,000円以上 | 約1週間〜2週間(工場での完全オーダーメイド生産になるため) |
※費用はガラスのサイズや厚み、搬入の難易度(2階の窓など)によって変動します。
※目安となる一般的なガラスの取替費用なので詳細はお近くのガラス・サッシ屋さんに確認ください。
ペアガラス・防犯ガラスは「すぐに直せない」という現実
表を見てお気づきかもしれませんが、最近の住宅で主流となっている「ペアガラス」や「防犯ガラス」は、割れたその日のうちに新しいものに交換することができません。
これらは中に特殊なガスが入っていたり、フィルムが圧着されていたりするため、現場でガラスを切って合わせることができず、すべて工場でミリ単位の寸法に合わせて一から作る完全オーダーメイド品だからです。
新しいガラスが工場から届くまでの1〜2週間、ヒビが入ったままの窓で過ごさなければなりません。だからこそ、前半でお伝えした養生テープでの応急処置が非常に重要になってくるのです。
まとめ:ヒビが入ったら、焦らず「養生」と「保険確認」
草刈り機や道路からの飛び石で窓ガラスにヒビが入ってしまったら、以下の3つのステップを思い出してください。
- 自動車用リペアキットは使わず、養生テープで「バッテン(X字)」に応急処置をする。
- 放置せずに、すぐに火災保険の「破損・汚損」特約が使えるか保険会社に確認する。
- 地元のサッシ屋に連絡し、見積もりと証拠写真の撮影を依頼する。
窓ガラスは、ご家族の安全と直結する大切な部分です。DIYで安く済ませようとして大怪我をしては元も子もありません。
もし、福岡県や熊本県で「飛び石でガラスにヒビが入って困っている」「保険を使って直したいけれど手続きが分からない」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ当社、窓店(マドミセ)へご相談ください。
当社の社員が、応急処置から保険申請のアドバイス、そして確実な交換作業まで、一番安心できる方法をご提案させていただきます。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。
