出窓について、このような悩みや疑問はありませんか?
「リフォーム前に出窓のデメリットを知っておきたい」
「新築に出窓を設置するのは大丈夫?」
「出窓のメリットもチェックしておきたい」
出窓は非常に人気の高い窓の種類ですが、実は”出窓ならでは”のデメリットが存在するため、本格的に検討する前にしっかりとデメリットをチェックしておくことは非常に大切です。
デメリットを理解しないまま出窓を設置してしまうと、設置後の後悔にもつながりますので注意しましょう。
本記事では、出窓のデメリットと対処法、メリットについて詳しく解説します。
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出窓のデメリット

出窓のデメリットは以下のとおりです。
- 結露が発生しやすい
- 室内の温度が上がりやすい
- 遮音性が低くなる
- 雨漏りするリスクが高くなる
- 掃除する手間がかかる
- テレビなどの家電製品を置けない
- 台風による飛来物の被害を受けやすい
- 引き違い窓より設置費用が高額になりやすい
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
①結露が発生しやすい
ガラス部分の多い出窓は、冬は冷気が溜まりやすく、夏は熱気が溜まりやすいため、室内外の気温差が大きくなりやすく結露が発生しやすいというデメリットがあります。
なかでもアルミサッシを使用していたり、断熱性の低い窓ガラスを使用していると結露が発生しやすくなってしまいます。
②室内の温度が上がりやすい
直射日光を取り入れやすい出窓は、冬こそ暖かく過ごしやすい環境になりやすいですが、夏場は直射日光によって室内が熱くなりやすいというデメリットがあります。
そのため、出窓がある部屋は室温が上がりやすく、エアコンの効きが悪くなってしまい光熱費が高騰することも考えられるでしょう。
③遮音性が低くなる
出窓は窓ガラスの面積が多くなるため、外壁に比べて遮音性が低くなります。
出窓の外側が交通量の多い道路であったり、近隣住宅と距離が近い場合は騒音に悩まされる可能性もあるでしょう。
また、出窓は住宅の外に出っ張る形で設置されるため、風の影響を受けやすく、風の音が室内に響きやすいというデメリットもあります。
④雨漏りするリスクが高くなる
先ほどもお伝えしたとおり、出窓には結露が発生しやすいですが、結露を放置してしまうと出窓周辺が腐食したり劣化してしまうため、雨漏りのリスクが高くなります。
しっかりとお手入れしていれば雨漏りのリスクはそれほど高くありませんが、ついついメンテナンスをサボってしまうという方は要注意です。
⑤掃除する手間がかかる
出窓は身を乗り出して掃除する必要があるため、一般的な窓に比べて掃除しにくく、窓の外側については室内から掃除できないことも多いです。
そのため、出窓専用のお掃除グッズを用意するなどの対策が必要となります。
⑥テレビなどの家電製品を置けない
出窓は室内側にスペースがありますが、湿気が溜まりやすく、直射日光の影響を受けやすいため、テレビなどの家電製品を置くには適していません。
出窓のスペースにテレビや音響機器などを設置すると室内を広く快適に使用できると思われがちですが、実はスペースの有効活用が難しいということを理解しておきましょう。
⑦台風による飛来物の被害を受けやすい
出窓は外壁から出っ張る形で設置されているため、台風や強風などによる飛来物の影響を受けやすいというデメリットがあります。
そのため、通常の窓以上に台風対策をする必要があります。
⑧引き違い窓より設置費用が高額になりやすい
出窓は、一般的に設置される引き違い窓より設置費用が高額になりやすいです。
新築の場合、引き違い窓の設置費用は高くても20万円ほどに収まるケースが多いですが、出窓の場合は50万円〜100万円ほどかかるケースもあります。
出窓のデメリットを改善する対処法

出窓のデメリットを改善する対処法について解説します。
- 出窓の断熱性能を上げる
- 窓の配置に注意する
- 住宅の北側には設置しないようにする
それぞれの対処法について、詳しく解説します。
①出窓の断熱性能を上げる
出窓は外気の影響を受けやすく結露によるさまざまなトラブルがリスクとしてありますが、窓の断熱性能を上げることで改善できる場合が多いです。
たとえば、出窓に使用する窓ガラスを断熱性能の高い「複層サッシ」にしたり、「樹脂サッシ・樹脂アルミ複合サッシ」にするなどの対策をすることで、出窓全体の断熱性能を高めることができます。
②窓の配置に注意する
出窓を開けにくい場所や高い位置に設置すると窓を開閉しにくくなってしまうため、ちょうどいい高さや場所に設置することが大切です。
たとえば、キッチンの奥や家具をたくさん置くような場所に出窓を設置してしまうと、出窓の開閉だけでも大変になってしまいます。
③住宅の北側には設置しないようにする
住宅の北側は日差しが弱いというメリットがありますが、冬になると結露が発生しやすくなってしまうため、基本的に北側に出窓を設置するのは避けるべきです。
出窓のデメリットに関するよくある質問

出窓のデメリットに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q1.出窓のメリットはどのようなところですか?
出窓の主なメリットは以下のとおりです。
- 部屋を広く感じることができる
- 出窓のスペースで観葉植物などを育てられる
- 自然光を取り入れやすい
- 外観を洋風でおしゃれなデザインにできる
Q2.出窓にはどんな種類がありますか?
代表的な出窓の種類は以下のとおりです。
台形出窓 | 窓の部分が台形の形をした出窓。ガラスを3面設置しており、和洋のどちらの住宅にもマッチしやすい。 |
角型出窓 | 窓の部分が四角の形をした出窓。ガラスを3面設置しており、和洋のどちらの住宅にもマッチしやすい。 |
弓形出窓 | 窓の部分が半円状(弓状)の形をした出窓。ガラスは4面〜6面ほどで構成されることが多く、洋風な雰囲気の住宅にマッチしやすい。 |
三角出窓 | 窓の部分が三角の形をした出窓。ガラスを2面だけ設置するコンパクトなデザインで、洗面所やトイレ、廊下などに設置されることが多い。 |
ハーフ出窓 | 一般的な出窓に比べて奥行きが少ないタイプの出窓。キッチンや高い部分への設置に選ばれることが多い。 |
トップライト出窓 | 出窓の上部もガラス面になっているタイプの出窓。上部からの自然光を取り入れることができるため、より明るい空間を作りやすい。 |
Q3.普通の窓を出窓にリフォームするときの費用相場はどのくらい?
一般的に住宅で使用されている引き違い窓を出窓にリフォームするときの費用相場は、50万円〜100万円ほどです。
出窓をオーダーメイドにしたり、断熱性の高いサッシを選ぶ場合はさらに費用が高額になる可能性もあります。
まとめ
本記事では、出窓のデメリットと対処法、メリットについて詳しく解説しました。
リフォーム・新築において出窓を設置することは人気がありますが、普通の窓にはないデメリットも存在しますので、しっかりとデメリットを理解したうえで検討することが非常に大切です。
とはいえ、出窓のデメリットは断熱対策をすることで大半は解決できますので、まずは断熱対策から始めてみるといいでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、出窓のデメリットを理解して後悔なく出窓を検討してみてください。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。