引き戸にはレール部分に戸車という部品が設置されており、重要な役割を担っていますが、あまりこだわって選ぶことが少ないため、どのような戸車が使用されているか知らないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、戸車によって機能性やメリット・デメリットなどは異なるため、しっかりと違いについてチェックしておくことが大切になります。
本記事では、引き戸に使用される戸車の種類について詳しく解説します。
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引き戸に使用される戸車の種類

引き戸に使用される主な戸車の種類は以下の通りです。
- V型戸車
- 丸型戸車
それぞれの戸車について、以下で詳しく解説します。
引き戸の戸車の種類①:V型戸車
ここでは、引き戸に使用されることが多い「V型戸車」について詳しく解説します。
V型戸車とは?
V型戸車は、床にV字型の溝を設けて、その溝に車輪が沿ってスライドするタイプの引き戸用戸車です。
近年、その静音性やスムーズな開閉性から、住宅や店舗、オフィスなどで広く使用されています。
V型戸車を構成するパーツ
V型戸車は、主に以下の3つの部品で構成されています。
- V型レール: 床にV字型の溝を掘ったレールです。
- V型車輪: V型レールに沿って走る車輪です。車輪の形状はV字型になっており、レールとの摩擦を抑え、スムーズな走行を実現します。
- 戸車: V型車輪を支える金具です。戸車には、車輪の軸受けや調整ネジなどが取り付けられています。
V型戸車の種類
V型戸車には、主に以下の2つの種類があります。
- ベアリング入り: 車輪の軸受けにベアリングを使用しているタイプです。ベアリングを使用することで摩擦をさらに軽減し、より静音性とスムーズな開閉を実現します。
- ベアリングなし: 車輪の軸受けにベアリングを使用していないタイプです。ベアリング入りタイプに比べて安価ですが、静音性やスムーズさは劣ります。また、車輪の素材や戸車の形状などによっても、さまざまなバリエーションがあります。
V型戸車の選び方
V型戸車を選ぶときは以下のポイントをチェックしましょう。
- 設置場所: 自宅、店舗、オフィスなど、設置場所によって必要な性能が変わってきます。静音性を重視する場合はベアリング入りのV型戸車を選びましょう。
- 引き戸の重量: 引き戸の重量が重ければ重いほど、耐荷重の高いV型戸車を選ぶ必要があります。
- 予算: V型戸車の価格は、種類や材質、機能によってさまざまです。予算に合わせて選ぶようにしましょう。
V型戸車の設置方法
V型戸車を取り付ける方法は、戸車にV型車輪を取り付けてから引き戸に取り付けます。
戸車の高さは、調整ネジを使って調整することが可能です。
V型戸車の取り付けは、ある程度のDIY知識が必要となりますので、自信がない場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
V型戸車のメリット
- 静音性: ベアリング入りV型戸車は非常に静音性に優れています。
- スムーズな開閉: V型レールとV型車輪の組み合わせにより、スムーズな開閉を実現します。
- 床への負担が少ない: V型レールは床に埋め込むため、床への負担が少なく、キズが付きにくいというメリットがあります。
- バリエーションが豊富: さまざまな種類や材質のV型戸車があるので、設置場所や用途に合わせて選ぶことができます。
V型戸車のデメリット
- 取り付けがやや難しい: V型レールの設置には、ある程度のDIY知識が必要となります。
- 価格が高い: ベアリング入りV型戸車は、一般的な引き戸車に比べて高価です。
- レールが目立つ: V型レールは床に埋め込むため、目立ってしまう場合があります。
V型戸車の注意点
V型戸車を使用する際は、以下の点に注意しましょう。
- V型車輪やレールに溜まったホコリや汚れを定期的に掃除しましょう。
- 引き戸に過剰な荷重をかけると、V型戸車が破損する可能性があります。
- 引き戸に強い衝撃を与えると、V型戸車が破損する可能性があります。
引き戸の戸車の種類①:丸型戸車

ここでは、引き戸に使用されることが多い「丸型戸車」について詳しく解説します。
丸型戸車とは?
丸型戸車は、車輪がレール上を走るタイプの引き戸用戸車です。
V型戸車に比べて安価でシンプルな構造のため、古くから住宅や店舗などで広く使用されています。
丸型戸車を構成するパーツ
丸型戸車は、以下の3つの主要部品で構成されています。
- レール: 上部にレールを設置します。レールには溝が設けられており、車輪がこの溝を走ります。
- 車輪: レール上を走る車輪です。車輪は丸く、金属製のものが多いです。
- 戸車: 車輪を支える金具です。戸車には車輪の軸受けや調整ネジなどが取り付けられています。
丸型戸車の種類
丸型戸車には、主に以下の2つの種類があります。
- ベアリング入り: 車輪の軸受けにベアリングを使用しているタイプです。ベアリングを使用することで、摩擦を軽減し、よりスムーズな開閉を実現します。
- ベアリングなし: 車輪の軸受けにベアリングを使用していないタイプです。ベアリング入りタイプに比べて安価ですが、スムーズさは劣ります
丸型戸車の選び方
丸型戸車を選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
- 設置場所: 自宅、店舗、オフィスなど、設置場所によって必要な性能が変わってきます。静音性を重視する場合は、ベアリング入りの丸型戸車を選びましょう。
- 引き戸の重量: 引き戸の重量が重ければ重いほど、耐荷重の高い丸型戸車を選ぶ必要があります。
- 予算: 丸型戸車の価格は、種類や材質、機能によってさまざまです。予算に合わせて選ぶようにしましょう。
4. 丸型戸車の取り付け方
丸型戸車の取り付け方は、戸車に車輪を取り付け、引き戸に取り付けます。戸車の高さは、調整ネジを使って調整します。
丸型戸車の取り付けは他の戸車と同様に、ある程度のDIY知識が必要となりますので、自信がない場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
丸型戸車のメリット
- 安価: V型戸車に比べて安価です。
- シンプルな構造: 構造がシンプルなので、取り付けやメンテナンスが比較的簡単です。
- バリエーションが豊富: さまざまな種類や材質の丸型戸車があるので、設置場所や用途に合わせて選ぶことができます。
丸型戸車のデメリット
- 静音性に劣る: ベアリングなしの丸型戸車の場合は、静音性に劣ります。
- 床への負担が大きい: レールが床に直接設置されるため、床への負担が大きくなります。
- レールが目立つ: レールが目立ってしまう場合があります。
丸型戸車の注意点
丸型戸車を使用する際は、以下の点に注意しましょう。
- レールや車輪に溜まったホコリや汚れを定期的に掃除しましょう。
- 引き戸に過剰な荷重をかけると、丸型戸車が破損する可能性があります。
- 引き戸に強い衝撃を与えると、丸型戸車が破損する可能性があります。
まとめ
本記事では、引き戸に使用される戸車の種類について詳しく解説しました。
戸車を選ぶとき、本記事で紹介したような知識をすべて理解しておく必要はありませんが、戸車に迷っている部分があるのであれば本記事を参考に戸車について深掘りするといいでしょう。
ぜひ本記事を参考にして引き戸の戸車についてチェックしてみてください。

>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。